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肉塊奇譚

どぶ川のきらめきが僕にとって唯一綺麗な想い出でした。

毒毒虫虫 

僕は貴女の嫌いな芋虫です
貴女の心にへばりついています
気持ち悪いので剥がしてください
猛毒があるので剥がしてください
もしも貴女の心に住めるなら
僕は綺麗な蝶になり
貴女を未来へ導いていきます
よければトマトを一緒にどうですか?
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2019/04/21 Sun. 18:34 | trackback: 0 | comment: 0edit

毒に塗れた日常 

僕の好きな君は君じゃない君なんだと言い聞かせているのに
君は君らしさを漂わせながら僕の日常を君色に染めてくる
すべてが君の思い通りだとしたらそれは恐ろしい事で
僕の好きだったはずの君は君ではない思想を持った君と言う事になるし
すべてを君が思い通りにできるのだとしてもそれは恐ろしい事で
僕の好きだったはずの君は君ではない力を持った君と言う事になるし
僕はすべてが怖くてすべてを信じたくなくてでも君は信じたくて
いや君が君であることを信じているからこそ、この薬を飲んでいる
僕の体は君と薬に侵されてもうピンク色の公害なんです
だからきっと君を殺しても私に罪はないと言い聞かせながら
薬を飲むことでひっそりと私は計画を練り固めています
これも君の思い通りですべて君の手のひらで踊らされていて
私の解毒剤は君なのに私の毒は君なんだな、銃声が響けばいいのに
2019/04/03 Wed. 09:29 | trackback: 0 | comment: 0edit

電車を待ちながら 

「きっとこの恋は実らないな」と確信した私は
遅延の電車をさらに遅延させる為だけにこの踏み切りに立っています
この恋は遅れることも早まることもなくここに留まり
私の命だけが急行電車と一緒に繁華街へ向かいます
私の命は繁華街のソープランドで溺死して
無に帰ってしまうのがお似合いなんです
だからおしっこをオプションで付けてください
変態でごめんなさい
2018/11/14 Wed. 13:40 | trackback: 0 | comment: 0edit

飛行機が上へ落ちていく 

乗客に日本人はいませんでした
処女はいました
童貞もいました
ホモセクシャルもいました
レズビアンはいませんでした
キツツキはもちろんいなかったし
人魚ももちろんいませんでした
僕もいませんでした
僕は必要のない人間でした
なのに其処にはいませんでした
部屋でイタリアのバカンスの夢を見てました
見る必要のない夢を見てました
だから僕は必要がなかったんです
僕が其処にいる必要はありませんでした
ただカラスが鳴いたので目を覚まして
寝惚け眼でテレビジョンの神様を呪いました
今日はそれだけでした、明日もきっとそれだけです
2018/06/25 Mon. 14:41 | trackback: 0 | comment: 0edit

家事≒火事 

僕は貴女の料理を食べる事はもうできないのだな
貴女の料理が対岸の家事になってしまってからどれくらい経つのだろう
夜空に貴女の顔が浮かぶのをかき消すように必死で自転車のペダルを漕いで
どこへ向かうわけでもない、この街をぐるぐると、ただぐるぐるとして
全てから逃げ切ったつもりなのに「隙だらけだぞ」と月は付きまとい
だから僕は月にこんばんわとごめんなさいと境界線の言葉を発した
そして自宅に帰れば自宅が全焼している
思い出も家族も全て全てが燃えてしまっていて
僕は貴女の事を考える余裕などないのです
なのにこの火力ならあなたのチャーハンを再現できるかな、とじっと火を見て
雲に隠れてしまった月が二度と出てこないよう祈るのでした
2018/01/19 Fri. 18:58 | trackback: 0 | comment: 0edit