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肉塊奇譚

どぶ川のきらめきが僕にとって唯一綺麗な想い出でした。

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僕が生きようと思ったのは 

死ぬつもりなんてなかったんです
そこに120錠の錠剤があったから飲んだだけで
長く眠れるといいなあと思いながら床に就いたんです
夢の中ではサソリが噴水の中を泳いでいました
扇風機が空を飛び、四肢を切断されたライオンが転がっていました
ピエロは子供たちにピンクチラシを配っていて
それを見た子供たちはみな頭が破裂してしまいました
そんな異様な街並みを見て僕は殺風景だと思ってしまったんです
ピエロは僕に近づき「もう帰る時間だよ」と言った刹那
僕は病院にベッドで目を覚ましました
窓の外、突き抜けるような青空を見て死ぬつもりなんてないけど
僕は生きようと思ってポケットに入っていたピンクチラシを破り捨てたのでした
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2017/09/26 Tue. 21:07 | trackback: 0 | comment: 0edit

きっとそうなんです 

花火が上がる夢を見た事を思い出しながら
今日も自慰行為を監視されている事に気付いて
窓ガラスを勢いよく開けたのですが
風が息子をそーっとなでるだけでした
そんな私はは耳を齧るのがしょうがなく好きなのに
自分の耳も齧れない唇を疎んでいます
私は合成獣になりたかったんです
ハゲタカのように歩き
アザラシのように飛び
チーターのように泳ぎ
昨日の私のように死にたかった
死んでしまった私の死体を解剖した博士は
実験は大成功じゃ!と脳に咲いた梅の花を見て
死んだ私と同じ目をしていました
だから私も博士も貴方も鳥も魚も虫も動物もみんな狂ってるんだと思います
だってそうでもなきゃこんな世界に誰もいられませんよね?
2017/04/15 Sat. 20:56 | trackback: 0 | comment: 0edit

蛞蝓のスラング  

僕の言葉は蛞蝓になった
僕はそれをすっかり忘れて色んな人に話しかけたけど
言葉はペタペタ張り付いて勿論のこと
皆、嫌な顔をしていたし中には顔が蝦蟇の人もいた
あの娘がくれた塩むすびもそういう意味なのだな
ロイコクロリディウムの眼差しで全てを見た
私は滑空して来た鳥に食われ空へ、いい人生だった
次は支那竹に生まれ変わりたいと思う
2017/02/03 Fri. 14:06 | trackback: 0 | comment: 0edit

失語症 

言葉が覚束ない夜は夜が広がっていくのを見る
月がまた孕んで、日を跨げば堕ろしてしまっている
そんな毎日が嫌なのに電車が嫌なのに雑踏が嫌なのに
僕は毎日外に出ないと暮らしていけない体になってしまったのだ
蛾がひらひら、小蠅がブンブン、僕はフラフラ
お薬が欲しくして僕は強盗をします
自ら自らを奪い自らの薬を飲んで僕は僕でなくなって
セミの声が聞こえる電車の中で電車のポールに頭突きを繰り返しました
そう、狂うべきは私であなた達は狂うべきではないのです
だから安心してください、僕はあばばばばばになります
2016/12/15 Thu. 01:46 | trackback: 0 | comment: 0edit

一日、部屋にいた日 

快速急行通過電車のパンチみたいな風が吹いて
私は轢断されてしまうのかと思い身構えたのに
雨を降らしそうな雲は青空の向こうにある
私は窓を開けた部屋で一人雨の空を想像している
空が泣いてるのか、僕が泣いているのか?
次第に大きな口を開いた青空は口を閉ざして夜が来た
口の中にはたくさんのお星さまとたくさんのお月さまが
私は今日はいなくなるべき日なんだなと思い錠剤を3つ、飲みました
今日はいい日だったと言い聞かせてはいるんです
だけど今日がいい日だったと思えるのかはわからないまま
この夢が今日なら、いい日だったと言えるのになと
次第に暗くなっていく意識の中で布団をそっと掛けなおして今日はお終い
また、いい日が来るといいな
2016/09/29 Thu. 20:30 | trackback: 0 | comment: 0edit

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