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肉塊奇譚

どぶ川のきらめきが僕にとって唯一綺麗な想い出でした。

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サワータイム 

アルコールの散歩は足が自然と前へ出る

総てを忘れて白痴になるにはどうすればいいのか

問いかけは秋の空へ吸い込まれて

天高く豚肥ゆる秋と洒落ているのだ

今日もご飯を食べた

きっと明日もご飯を食べる

明後日はご飯も食べる

明明後日はなんとご飯を食べるのだ

ゲシュタルト崩壊をしたご飯は

血となり、肉となり、骨となる

だが私は今日も明日も栄養失調を気取り

贅肉だけを無駄に貯めては夜に哭くのだろう

今日も一日、ごちそうさまでした

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2012/11/02 Fri. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

犬のいぬ生活 

部屋には似たもの同士が並んでいる

顔のない犬は首を長くして私を見ている

私はその畏怖に怯え、眠れない夜なのだ

犬は何に怯えているのかと言えば私なのだろう?

私は何に怯えているのかと言えば犬なのだろう?

先生がおっしゃっている意味がよくわかりませんが

兎に角、ここに犬がいるんです

今、犬がいるんです

今、吠えているんです

今、栄えているんです

今、狂っているんです

今、死にました

それは私が死んだので犬はまだ生きています

眠れない深夜に保健所の扉が開き

連れて行かれるのはきっと私なのだ

オカリナを吹く準備は出来ている

さぁ、扉よ開くのだ

世迷言と妄言に塗りたくられた夜は明けて

もうお日様が天空高くに登っているので

私は先生のおっしゃるとおりにクスリを飲みます

あぁ、もう二度と、三度と、四度と

積み重なった錠剤は安眠だけを私にプレゼントしてくれました

私の友達は貴方だけなのです、おやすみなさい

2012/10/13 Sat. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

ベーコンじゃないんです 

私が油の水面に漂い眠るのを

第三者の誰かが夢で見ている

私はいつでも見られている

誰の夢なのか誰も教えてくれないが

きっと貴方も、貴女も、貴男も

私の夢を見たんでしょう?

誹謗中傷の視線が緋色に光れば

私は今頃こんがりと焼けているんです

だから私を見ないでください

そっと粉チーズをふりかけてください

そしてパセリをふりかけて食卓に並べてください

2012/10/02 Tue. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

プラモデル 

腕がもげてしまった

足ももげてしまった

頭ももげてしまった

腰も、胸も、陰部もすべてもげてしまった

「私を組み立ててくれるのは誰だ?」

という問を空中に放り出してみた所

「それはきっと私なんでしょう」と

ボソッっと独り言が出てしまったので

ニヤニヤが止まらないのだ

今日はゲルググのプラモデルを買おうと思います

2012/10/01 Mon. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

夜釣りの帰り道 

夜蝉無く玲瓏の響く夜

ひたすらに続く一本道を

労働者の足で労働もせずに走るのだ

空では不気味な笑みを浮かべた月が

そっとビルの隙間から私を見ていた

ずっとこの日が続けばいいと

水面に走る橋に寝転がり

草木の戦ぎをぢっと見ていた

気づけば体は水面に浮かび

いつの間にか島の下に沈む

私は大地震よ怒れと島を殴ろうとした

だが体は無情にもずぶずぶと沈んで逝くのでした

2012/09/13 Thu. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

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