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小学生の時の想い出

私の通っていた小学校の通学路に小さな家があった

その家は昔、洋裁の下請けをやっていた店の跡地だった

私が小学校に通っていた時にはすでに廃業していた

しかし、入り口の戸はシャッターも何もなく中が見えていた

古い足踏み式のミシンや断裁板の乗っているテーブル

そして何故か阿弥陀如来を祀ってあろう仏壇などが丸見えだった

その洋裁屋の痕跡の後ろには障子があった

いつも閉まっていたのだが不思議な事が一つあった

常に障子の後ろから紫色の光がぼんやりと浮き出ていたのだ

小学生だった私たちは様々な憶測を交わした

「宇宙人が住んでいるのではないか」

「幽霊なのではないか」

「妖怪が住み憑いてるのではないか」

どれも小学生の考えそうな幼稚な発想ばかりだった

ある日、私は塾の帰り道にその家の前を通った

いつも皆が気にしている、あの明かり・・・

いったい、あの明かりは何なのだろう?

子供だった私は好奇心を持ってしまうと手がつけられなかった

まず家の戸を開けてみた

鍵などは架かっておらず、すんなりと戸は開き中には居る事ができた

そして、障子戸を前にした

紫色の光が障子越しに見える

これで積年の謎が解ける 友人にも自慢できるだろう

子供ながらにそんな事を思った

すーっと少しだけ戸を開け中を覗いてみる・・・

その時、私が目にしたのは・・・

一人のお婆さんだった

燈籠を前にしてブツブツと何かを言っている

紫の光は燈籠だったのだ

しかし何を言っているのだろう

耳を凝らして聞いてみる・・・

「今日はM田S子さん、K下T雄さん・・・・」

ずっと誰かの名前を言っている

その時、聞きなれた人の名前が聞こえた

「K村Y久さん・・」

どこかで聞いた事がある名前だなと思ったその時だった

お婆さんがこっちを向いた

目があった お婆さんは少し微笑んだ

僕は全速力で躓きそうになりながら走って家に帰った

あの時、聞いた名前は誰なんだろう・・・

お婆さんに見つかった恐怖や名前を思い出せないもどかしさで

その日はロクに眠る事もできなかった

次の日、学校に行くと毎週月曜日だけにあるはずの朝礼が開かれた

白髪の校長先生は朝礼台に登ると開口一番こう言った

「昨日の夕方、4年2組のK村Y久君が盲腸炎のため死去しました」

僕は愕然とした そして思い出した

K村Y久君は同じ野球クラブの先輩だ

何週間か前に盲腸で入院してクラブに出ていなかったので忘れていた

私は朝礼が終わると鸚鵡のようにピーチクパーチクと

見た事や聞いた事をたくさんの人に話した

しかし、皆々胡散臭い者を見るような眼で


「そんな家はあったっけ?」


と言うのだ

私は学校の帰りにその家を確認しに行った

家のあったはずの場所は児童公園となり、小さな子供が

砂場でトンネルを作り遊んでいた

私はその子に訊ねようとした 昨日までここは家がなかったか

私はその子に近づいた

その時、私は聞いたのだ その子が童歌を歌うように

ずっと誰かの名前を言い続けているのを・・・



それ以来、私はそこの公園には行っていない

今日、車でふと通ったらその場所には立派なマンションが立っていた

そのマンションの中でも誰かが死を唱えているのだろうか・・・

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乱稚気騒ぎ

今日は朝から耳鳴りがする

祭囃子が聞こえてくる

子供たちのはしゃぐ声が聞こえる

テキ屋の兄ちゃんの声が聞こえる

花火の打ち上がる音が聞こえる

その祭りは私を嘲る為に行われた祭りのようだ

私にはどうしようもない

自慰行為に耽る事にした

死の達する場所

私には霊が見える

私の家は神社の近くなのだが

神社の横の通りを通るたびに見える

その霊はどれも幸福そうな顔をしている

・・・死とは幸せなものなのだろうか?

今の自分にとっては否、すべての人にとって

今ある全ての物を捨て去り浮世とかけ離れた世界へと行く事は

幸せの極地なのではないだろうか?

・・・私を死なせようとする悪魔の見せている幻に過ぎないのか・・・

そう考えると背筋がゾッとする

抹茶カルピスを飲んで思う事

抹茶カルピスの不味さは私の不器用さに似ている

抹茶とカルピスを融合させようとして失敗している

私の中の良心と悪心は融合する事はない

惑星と衛星のように近づき離れまた近づく

永久的な反復運動だ

月はいつか地球に追突すると聞いた事がある

良心と悪心が追突したらどうなるのだろう?

月が地球に追突したら地球は滅亡するだろう

私はいつかモノモライを患いながら

良心と悪心の間で潰されるだろう

それまでにコスモス畑であの人に逢いたい・・・

壊れてしまった私を見られる前に

しかし現状で半壊している私はあの人に

見せる顔もないのだ

顔を失った顔をしているのだ

元から顔を持っていたかも怪しい

私の顔はどんな顔をしていたか思い出せない時

その時が来た時、私は全壊する

そして宇宙の塵となり散る

それまで気張って行こう

飛蚊症

頭の中をグルグルと虫ケラが飛んでいる

脳に蛆でも湧いたのだろう

狂い咲いた頭の躑躅に何百という虫が集っている

そんなに私の脳汁は美味いのか?

悲観しか出来ないこの脳の汁が

今日、わかった事はただ一つ

蠅はグルメではないという事

サイト完成

私、反吐新妻の処女サイトが完成致しました。

私がなぜ、このサイトを作ったのかと言うと、私、寝る前に妄想に耽るのが趣味のですが妄想の末にに見えたのです。

黒いビルに囲まれた青い街が・・・

その街は物静かでいて落ち着いている・・・

人の姿は見えない・・・でも家々からは幸せに満ちた明かりが溢れている・・・

一目見た時にわかりました。

「私の帰るべき場所は其処だと。」

人々は青い街から来て、相応しく無い場所へと行くのだと、直感で解りました。

私は青い街へと帰る手段を求めているのです。

私はあの場所は天国だと認識しております。

もし、私の行いを神が善行だと認めてくれたら・・・

あの街に逝けるかもしれない・・・

つまりは私自信をネット社会に曝け出し、公表する事により神に気づいて貰えるのではないかという安易な発想からサイトを作成しました。

自己利益的な発想で作ってしまったサイトですが、皆さんにも楽しんで頂ければ幸いです。

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