おまつり
枕から首が生えている
腕を挟まれた洗濯バサミが泣いている
タバコの煙が萎びてく
信号機は電柱に殴られた
メガネが遠くへ旅に出た
ポストは腹筋運動をしている
テールランプが溶けていく
人々は眠っている
・・・静かにいつもの乱チキ騒ぎだ
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どぶ川のきらめきが僕にとって唯一綺麗な想い出でした。
枕から首が生えている
腕を挟まれた洗濯バサミが泣いている
タバコの煙が萎びてく
信号機は電柱に殴られた
メガネが遠くへ旅に出た
ポストは腹筋運動をしている
テールランプが溶けていく
人々は眠っている
・・・静かにいつもの乱チキ騒ぎだ
「ちょっと時々ごっちゃになるねん」
「はぁ・・・」
「わかってるねん
わかってるねんで?
赤いのがランバラルグフ
青いのがシャアザク
それがごっちゃに・・・」
「赤いのはシャア専用です」
「わかってるねんで?!」
朝、気がついたら真っ二つになっていた。
もう手遅れだった
はち切れんばかりの真っ二つだった
ところで私は誰なんだろう
静寂は静かにやって来る
儚むな
楽しくやればいい
悲しむな
楽しくやればいい
ただ、楽しく手首を切り
流れ出る血を見て楽しめばいい
少女が独り、ビルから飛び降りた
これは必然なのだ
悲しむ事はない
我々は個々に楽しくやっていればいいのだ
それは大きな桃だった
包丁で真っ二つにすると
中から血塗れの胎児が出てきた
・・・桃太郎とは堕胎の話だと思っている
窓から看板が見える
養鶏場の看板だ
私は鶏よりも卵よりも
先に生まれたと妄想する
万物の頂点に立ったような
何とも言えない優越感だ
僕は死にました
言葉はいりません
ただ、死にました
巻き舌のカラスは猫のように鳴く
馬面のカラスは嘶き
普通のカラスはいつか死ぬ