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当たり前の夢

昨晩、夢を見た

屠殺場の夢だ

大きな屠殺場の工場内で牛がどんどん解体されていく

だが屠殺場には人は一人もいない

肉片や肉塊が何処からともなく現れ

工場内をベルトコンベアーに乗ってくるくると回っていた

だが誰もいない

シュールでいて残虐性に満ちた夢だった

人間は存在しなくとも残酷だ

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月は偽善者だ

私は母を殺した

月がそれをみていた

月は太陽に密告した

だから私は闇の中にいる

母と一緒に

母も月も偽善者だ

探究心の母

少女が毒殺をしたかったのであれば

母は喜んでその身を捧げるべきだろう

被害者は加害者になり加害者は被害者となる

それが探究心の末路なのだから

11月になった

それは悲しむ事なのだ

さぁ旅立とう

11月は旅立ちの季節なのだ

それは必然的なものである

運命に従い烏龍茶を水筒に入れて

利根川の土手を歩いていこう

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