PINK
多くの人が死んで逝き
大きな人も死んで逝く
春の麗は其処までやって来た
いつもの如く世界をピンクにするのだ
私はこの季節になるとピンクの小人が
世界を陵駕すると思っている
どぶ川のきらめきが僕にとって唯一綺麗な想い出でした。
多くの人が死んで逝き
大きな人も死んで逝く
春の麗は其処までやって来た
いつもの如く世界をピンクにするのだ
私はこの季節になるとピンクの小人が
世界を陵駕すると思っている
僕が死んでいます
それ以外の何者でもなくそれは僕です
それ以外は何もなく僕の死体です
季節も風景も風も匂いも空気もありません
ただ僕が死んでいるんです
これ程までの恐怖と欺瞞に満ちたナンセンスは
貴女の笑顔と同等に狂おしいです
風に流されていくだけ貴女の笑顔の方がまだ救い様が在ります
私の死体はいつまでも永遠に其処に存在し続けます
貴女のアイディンティティーは何ですか?
あれは何だったのだろう
風の向こうに何かがいた
目で見たわけではないが
明らかに何かの気配がした
例えて言うならば
金色のライオンのような
神々しいオーラを
私は確かに感じたのだ
それは同時に禍々しくもあり
私はこれが俗に言うカリスマだと
確信して止まないのだが
私の脳が金色になる様子はないので
やはり幻覚ではないかと思い
リスパダールを飲み気を落ち着けた
前略母、父へ
齷齪と働く両親を見ながら私は幼心を震わせました
私が若年者の5歳の時でありました
あの時はまだ空も青く在り、空気も透明でした
だから私は理解出来なかったのかなぁと思います
私は若年者の20歳になりました
空は鈍色で空気は水の上の油の色になりました
そして両親の気持ちだけが宙ぶらりんになっている現状を
やっと理解する事が出来ました
私はその宙ぶらりんの気持ちでいつまでもキィキィと
鞦韆遊びなどをしていないで空中鞦韆の様に
くるくると回りながら飛べればいいと思います
そして私もいつかは宙ぶらりんの鞦韆を作り
我が子に同じ思いを味あわせてやりたいと思います
敬具
「貴方は永遠を信じますか?」
聖書を反復するだけで脳に詰め込まないのは
お前の脳が腐ってるからだと私は思うのです
貴方は仮にも聖職者なら常に神を拒みなさい
そしてから尋ねなさい
神がいない永遠がどれだけ苦痛なのかを