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雲泥の蟻地獄

近くに定められた運命があるというのに

猛禽類の態の哺乳類に浮き足立っている場合ではない

ここは騎士の心得を武士の心得にしなくては

タイノエが体中にへばり付き海中の藻屑となる

しかし猫は私を食べてくれるだろうと

不安にも似た期待感を頭の井戸に沈めているのも事実

哺乳類と決意を混ぜたオーラソーマの中で

私は眠気の重化学工業の障りにより労咳になり

脳梅の晴れ晴れしい空気を吸う事が出来ずに

ただ足掻いて自らの足を捥いでいる

最優先すべきは性欲だと教えてくれたのは

月の無い空を飛んでいる薄羽蜉蝣の幼虫なのだろう

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セレブは犬を抱いている

テレビを見る時は

世界の終わりが来る時に

自分自身が全知全能の神であると

観音菩薩に真面目な顔をしながら

笑顔で言えるように練習しつつ

部屋中に大江千里のポスターを貼り

それに視姦されるのを拒みながら

真実の視線はブラウン管にあると

一心不乱に視線を探しながら

心は真っ黒のまま見ましょう

白銀比の空

桜花爛漫の日まであと何日あるのだろう

と思いながら歯についたカツオブシを取っている

桜の咲き乱れる様は黄金比の様に美しく

幼年の頃に見たハンセン病患者の様で無様だ

このいつでも一番綺麗な空を見ていると

散るなら散ってしまえばいいと思ってくる

私の命は桜の花弁よりも軽がると宙に舞うだろう

塩辛い緑

部屋のドアを開けると大海原が広がっていた

これは久方の蛙の気持ちを忘れてはならないと

ぴよぉん、ぴよぉんと飛び跳ねてみた所で

私は自閉症で知恵遅れの塩川正十郎よりも

価値のない人間なんだなと虚しさがリフレインするだけで

そのリフレインは海の向こうまで聞こえることも無く

荒波にかき消され豪放磊落な懊悩演者となるのだろう

布団に入ると何時ぞやの白い巨人が私を見下ろしていた

視線を合わさないように窓の方に視線をやれば

マグダラのマリアが立っていた

背後に稚児の背中に視線を感じた

その視線は蛞蝓の様に背中にへばり付いている

頭の中の井戸からは腕の5本以上ある異様に頭部の巨大な

蜘蛛の様な男が這い出そうとしていた

私の視線は私の視線でなくなり開いた瞳孔が目紛しく

誰かの視線と睨めっこをしていた

私はそんな混沌とした思想の中で


「私は誰かを殺せるだろうか

 私には殺せないだろう

 私はむしろ殺されたいのだ

 しかし殺されることは恐怖だ

 私はいつか愛すべき人を殺してしまうのでは

 そんな虚しいただのキチガイに成り果てるのでは」


と言いし得ぬ満更の杞憂でもない事を考えていた




黄色いジャンパーを着てポマードでびっしりと決めた

七三分けの小人がポケットに手を突っ込み

私に視線を送り目配せしているという事は

この事は書いてはいけなかったのかもしれない

恥を捨てる

空の色を透かした様なジーパンを履いていると言うが

私にはそれは下卑た市指定のゴミ袋の色にしか見えないのだ

心が荒んでいるのか荒々しい動きで髪を梳いてみるもの

赤毛は黒毛に黒毛は赤毛にフランス人はイタリアに

一連の流れはびいだま遊びの様に揺らめくヘッドスライディングだ

轆轤を回すのは罪人であるという認識が欠けていたのだ

どこにも酌量の余地はない

切腹するのはは自分自身であり赤の他人だ

ギターを弾く暇があるのならさっさと介錯してください

TELEPHONE NUMBER

第三者の視点でチンギス・ハーンは

あの日交わした約束を忘れラッパを吹いている

その音色はゲレンデを溶かすほどかの轟音であり

今、鳴っている電話の音を彷彿とさせる

私は電話を恐れているのだ

言葉を発したくないのは常なのだが

青年時代に見たあの動きを今でも私が覚えているのが

何よりのトラウマというか甘蜜の様であり

惚けて私はピンク色なのだな、と痛感する

豚しょうが焼き定食

眠気は合法ドラックのお蔭で日に日に増しているが

今日の天気は予報と六感が入り混じって臨在している

何かするべき事があったのだろうかと首を傾げれば

コキコキと小気味の良い音が鳴る為思い出せず仕舞いだ

空になったペットボトルに数滴残ったジュースで

喉を潤す事の侘しさは今日のこれからを表しているのだろう

腹も空いているが食欲は脳味噌に電気が流れる事から起きる

錯覚であると自分に言い聞かせながら

「あぁ、今日も私は侮辱されるんだな」

と中々良い気分になり何度でも想像が私の頭を叩く

今日は何も無い気がするが何も無い日など

私が生まれてこの方体験した事がないと不意に臆病風に吹かれ

やはり眠る時は暗い時が好ましいのだと痛感し

今日こそ誰か墓前に立ってくれるのではないかと

淡い泡沫の様な期待を海老の様にこねくり回しているのだ

それこそが、今日なのだ詭弁の言い訳は止まらない

機関銃の如き脳裏は雨が止まずに今に到る

カゼニナル

窓を開けると風が入ってくる

口数の減らない風は夢中に何かを伝えようとするのだが

私は風の言葉などわからないので煙草に火をつけるのだが

風は煙草の煙を引っ掻き回しアラビア語の経文を唱える様に

呆れ果てるほどに理解できない自己主張をするのだ

その態は私を映した鏡のようであり今が夜でなければ

私はここで恥も外聞を捨て煙草を消すのだろう

理解できない事は地獄だが理解できる事も地獄なのだ

性奴隷制度

鬼の様な形相で一心不乱に腐乱した心を弄っています

そこに何があるのかというと何があるというわけでもなく

そもそも何かが存在するのには理由など要らないわけで

ただ、一時の快楽の為に理由もなくイムポテンツなのです

私の様な異端者が万人と同じように生きることを貪るというのには

世界に対して喧嘩を売るようなもので華奢な私は

すぐに全身の骨をぽきぽきと折られぐにゃぐにゃとした

オノマトペ人間に成り果ててしまうのは目に見えているので

異端者は異端者の道を蛇の道は蛇と心に言い聞かせるのです

黒人女性の心理はやはり読めませんが彼女たちの肢体は

艶かしく妖艶でありコケティッシュの塊であり

その鍛え抜かれた魂は私の陰部を刺激するのです

今日は晴々とした絶好の自慰が出来るかと思っていたのですが

彼女達のせいで私は涙を流してしまい自慰という自慰はできずに

ただ世界はオーバードライブギターだと痛感したのでした

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