街は監獄
空色のジュースが流れるこの町で
誰かをずっと待ってるからずっと独りぼっちだった
街路樹の葉を毟り千切りバラバラにして遊んだ時に
誰かも今頃バラバラになって死んでいる
街はいつも以上に桃色日和な風を靡かせている
あぁ、そうか、そういう事だったのか
どぶ川のきらめきが僕にとって唯一綺麗な想い出でした。
空色のジュースが流れるこの町で
誰かをずっと待ってるからずっと独りぼっちだった
街路樹の葉を毟り千切りバラバラにして遊んだ時に
誰かも今頃バラバラになって死んでいる
街はいつも以上に桃色日和な風を靡かせている
あぁ、そうか、そういう事だったのか
空と海の区別がつかなくなった
飛行機が上の方へ落ちていった
何もないのに私だけがある
死ねばいいのにと思った時に
私は生きていて
生きててほしいと思った時に
私は死ぬのだろう
だけど私はあの時すでに
死んでいたんじゃないか
そんなことを思っていたら
飛行機は翻り私だけを空に置いていった
ドアから一歩足を踏み出せばそこは空です
何もない、ただ広がるだけの空です
私はそこに落ちなければならないのですが
明日もここに来なくてはならないので
億劫がって一人で体育座りをしながら
何もない、ただ広がるだけの空を眺めてます
夜になれば闇しかないと思うので
夜になったら飛び降りようと思います
微温湯とは程遠い水の冷たさを
君がおめおめと差す日傘に感じて
真っ赤に染まりあがった呼吸は
真逆さまに落ちていく
宙返りもできないまま
メリー・ポピンズの様に
君は僕を僕は君を盲目に探している
羽を失ったオオスカシバは宙返りを
食卓の上にはいつもと同じ麻婆豆腐を
眠りに就こうと部屋の電気を消した瞬間に
顔の二つあるシャム双生児のイエス・キリストが
私の脳裏をよぎったので誕生日のケーキに
火を点けることにします
吹き消すのは私でもキリストでもなく
年端の行かない森光子です
耳鳴りのしない部屋に住む幸せを私は知っている
今日も耳鳴りがやまずヘビーメタルのツーバスの音に
耐え切れずに首を括る紐を選っている
ここはこの趣味の悪いネクタイがいいか
太りすぎて巻けなくなったベルトがいいか
それともオーソドックスに荒縄か
思考回路はショート寸前なので今すぐ貴女に会いたい
不特定多数の嘘に心を惑わされ
貴方を疑ってしまう事が多々あります
それは私自身が自分は泡沫候補の存在だと
マイナス要素に薄々と思っている事なのです
これからはプラス思考に私は公明党の人間だと
自分を偽りながら胸をはり毒されながら洗脳され
マイナス方向に落ちながらも勘違いだけは
甚だしく生きなければいけないと思います
「生きたいのかい?」と聞かれてバカ正直に
「はい、生きたいです」と答えるのは偽善者だ
「死にたいのかい?」と聞かれてバカ正直に
「はい、死にたいです」と答えるのは臆病者だ
思っているならば前者も後者も行動に移すべきだ
街角から池田大作の賛美歌が流れてくるような時代に
私は貴女に会いたくなったのです
死んだ蝦蟇蛙の様な瞳をしている美しい貴女に
今すぐに会い私の冷めた熱視線を浴びせ溶かしたいのです
ともあれそちらに向かおうと中央線に飛び乗ったのですが
中央線はどうやら空と地面の間しか走れないらしく
どこにも属さない中立空間には行けないようです
仕方なくヒエラルキーの上と下を行ったり来たりしています
位置エネルギーだけは一丁前なのでこれを動力源に
貴女の住む中立空間に飛び込みたいと思います
もし死んでしまっても国のための玉砕であり
決して犬死などではないと将校殿も行ってくれたので
安心して逝ってきます
人の命を軽視する事は善行だ
私の命の重さは消しゴムと同等
貴女の命ですら猫ほどの重さがあるというのに
私が自殺を試みる時に見せる笑顔は
決して誰のためでもない、関智一のためだ