ボンバーヘッド
生きている事は死ななくてはいけない事だと気づいた
だが私は斜に構え石油王になる事に決めた
その為には死して化石となり石油にならなくてはいけない
有限なる物は無限に生まれるのだ、気を落としてはいけない
私はいつか無限な有限となり家族に恩返しとお礼参りを
しなくてはならないのでとりあえず明後日に新宿駅のホームに
立ちすくみ列車に飛び込みながら火薬を爆破させる
誰が何人死のうと私は有限なのだろうが
どぶ川のきらめきが僕にとって唯一綺麗な想い出でした。
生きている事は死ななくてはいけない事だと気づいた
だが私は斜に構え石油王になる事に決めた
その為には死して化石となり石油にならなくてはいけない
有限なる物は無限に生まれるのだ、気を落としてはいけない
私はいつか無限な有限となり家族に恩返しとお礼参りを
しなくてはならないのでとりあえず明後日に新宿駅のホームに
立ちすくみ列車に飛び込みながら火薬を爆破させる
誰が何人死のうと私は有限なのだろうが
友達は選びなさいと小さい時に口を酸っぱくして言われたが
元々、私が選べる選択肢など限りなく0に近いわけで
そのなかで私が選んだ選択肢は小数点以下の切れ端なのだ
そんな事を考えていると私はこの宇宙の中で独りで
漂う鉱物と生物の中間の物体なのではないかと思えてきたのだ
これから私と時間を過ごす人は私が親に言われた一言を
吟味しながら咀嚼して自分の利益のためだけに生きて欲しい
私は彼是十年は異なる次元を捜し求めている訳だが
人を超越する事が出来ないので半ば諦めていたのだが
人が人である所以は理性を持っていることなので
理性を失えば全ての人類を超越できると確信した
獣の侭に野蛮に人を殺めればいいのだろうか
しかし自分自身を保っている別次元を
刑務所や裁判所の中で堪能できるはずが無く
目先のまやかしを優先してしまう私は理性等捨てられない
この魂だけでも別次元に飛ばせればいいのだがと考えた時に
命を絶って魂だけでも飛ばせないかと考えたのだ
しかし死してしまえば別次元を楽しむ事も出来ないだろうと
やはり考えてしまう私は目の前の人参を食べる事の出来ない
駄馬でしかないのだろう
しかしよくよく考えてみれば馬に理性など無いだろう
私は既に人間を超越していたのだ
しかし異なる次元にはまだ行けていない所を見ると
そろそろなんだろうか
遠足前の子供の様に私はドキドキが止まらず眠れない
ただの知恵遅れのキチガイの乞食のホームレスのルンペンだと
心の奥底で決め付けるのは止して頂きたい
これからは貴方を許しますからせめてどれか一つにしてください
背中に何か張り付いている
それが何かはわからないのだが不思議と恐怖もない
むしろ何が張り付いているのだろうという想像が
眠れない夜の布団の中でぐるぐると回るのを眺めている
重さからは赤子か?感触からは巨大な鮑か?
その様な物が張り付いていたら常人ならば発狂するだろうが
如何せん、私は狂人な者であるので発狂する余地もなく
既に狂い尽くされた脳髄に走る背中の感触を楽しむしかないのだ
思えばしばらくは狂っている事が楽しくてしょうがない時期がある
それはどんなタイミングなのかわからないが
幻聴が聞こえれば幻聴と喧嘩をしてみたり
幻覚が見えれば幻覚に殴りかかっていったり
私が狂っているのは狂っているせいだと実感できるのが夜中の3時過ぎだ
背中の鮑の赤子がどんどんと重たくなっていっているが
これは私の親心からすればすくすくと育っていってくれていると
感動して世界柔道の谷亮子のように涙が止まらないのだ
もしかしたら背中に張り付いているのは谷亮子なのではないかと
思想が右に系統してきた今に私は更に狂えそうな気がして
谷亮子の鮑に無意味な愛撫などを背中越しにして見るものの
胸をくすぐっただけの愛撫はどこにも響かずに消えていく
それはまるで又吉イエスの様な泡沫候補だったのだ
眠れない夜は選挙カーの演説だ
形だけは成しているが中身がない
それは私の脳みそですと笑いが止まらなくなるのが深夜の不思議だ
同時にケタケタと笑う背中の谷亮子も恐怖になってきた今こそ
睡眠薬という現代の逃げの道具を使いどこまでも果てしない逃走劇を
まるでハリウッド映画のカーチェイスの様にダラダラと走らせ
居眠り運転で人生の免停を食らいたいと思います
振り子時計の振り子が動き
猫は微動だにせずこちらを見ている
早朝の訪れは繊細な女子高生のように
几帳面に激しく斧を振り回している
さぁて、親でも殺してこようかと
呟くのは貴方にかけるための暗示です
騙されていても騙されてはいけないのです
生まれようとしているのは卵ですか?鶏ですか?
そんな押し問答をしながらコンクリートを歩いていると
妙な風が吹きかかるので落ち込むのです
私の存在は嘘だったんだと自己嫌悪になり
家に帰れば二次元が抱きしめてくれると妄想をし
iPodから流れてくる二次元の声を私に当てはめ
そうなんだ私は愛されているのだと自己完結の行き止まりです
迷宮は組曲のようにどこまでも続き気がつけば
平然と貴女を汚す行為をしています
それに気づいたのは私が左足と右足を間違えた時で
幻想的なバランスの悦に浸った勘違いをした時
言うなれば常にです
散歩がてらにぶらぶらと歩いていると
自分はなぜここにいるのだろう?と
不思議な感覚に見舞われることが多々ある
そこまで歩いてきたことは覚えているのだ
目的があったことも覚えているのだ
ただ、その過程を踏んだのは本当に私なのだろうか?
私は今ここに誕生して放り出された赤子のような者なのでは?
歩いてきた、生きてきた嘘の記憶と嘘の経験を誰かに掏り込まれ
今までの私は存在しなかったのではないかという感覚
だが私は歩くことを止めないのだ
私はこの感覚を「肉じゃが効果」と名づけることにした
意味のない言葉の積み木遊びを続けていますが
いつまで経っても空へ届くことはありません
思えばどこまでが空でどこまでが地面かを
私は厚顔無恥なために知らずに生きています
遠い魚の目でモザイクのかかった領域を
これでもかと言わんばかりに眼を細めるのですが
飛蚊症にでもなったのではと言わんばかりの昆虫軍しか
見えずに終いには空にも地面にも属さない所を
無い物強請りする日々が今日も続きます
自己完結するのはここは日本だと言うことです
空はどこまでが空かという思考も出かかっているのですが
パンドラに残る希望のように恥を隠しながら生きていきます
時には雨が降ることも風が吹く事も稀にある
太陽はいつも私の下にあって空を見上げば
いつも星空が輝いてる理想郷に万歳だ
もし貴方が嘘を一つだけ吐けるとしたならば
是非とも貴方の心にもない私を賛美する言葉を
満月の丸さを滑る様につるりつるりと
その汚い膣口から吐き出してください
その時に私は逆立ちをして太陽と同位置になります