源静香
海難法師の如く誰にも見られてはいけない私だが
猫は何時でも蚊の様に殺せると嘯いている
私は壇上でヒトラーの演説をしたいのだが
世界は私を必要としていないようで孤独なのだ
雪原に行こうか庭園に行こうか宮殿に行こうか
現実逃避の行き場所はいくらでもあると安心するのは
すべてを放棄してしまった弱者の言い訳でしかないのだ
どぶ川のきらめきが僕にとって唯一綺麗な想い出でした。
海難法師の如く誰にも見られてはいけない私だが
猫は何時でも蚊の様に殺せると嘯いている
私は壇上でヒトラーの演説をしたいのだが
世界は私を必要としていないようで孤独なのだ
雪原に行こうか庭園に行こうか宮殿に行こうか
現実逃避の行き場所はいくらでもあると安心するのは
すべてを放棄してしまった弱者の言い訳でしかないのだ
壊れかけのラジオから創価学会の洗脳が流れてくる朝
最悪の目覚めというわけでもなく徹夜明けなのだが
脳味噌に電波と焙じ茶とケチャップを混ぜて朝飯を食べた
私はプリンセスだと知ってしまった時に勃起したのだ
それこそ精神分類と言う名のオナニーでしかなく
私の場合、禅の世界は勘違いの連続にしか繋がらないのだ
錠剤に頼らなければいけない今こそ砲丸投げを始めたい
睾丸と言う名のハンマーをブルンブルンと振り回し
豚の真珠入りペニスを眺めながら果ててしまうのだが
それは罪悪感と幸福感ともっちり感が堪らないのだ
全世界はキュベレイの如く駆け巡っているので
私こそ真のおっぱい星人であると無駄に確信し
電車の向かいの席、デルタ地帯を眺めている今は
世界の放心と放尿の開放感を混ぜた脳味噌だったのだ
私は今現在、青色のTシャツを着ているのだが
これがもし赤色だったならば私の人生は薔薇色だったのだ
しかし色盲の私は月の色ですら赤なのだから
赤いTシャツを着たところで通常の三倍にはなれないのだ
もしかするとポルシェの様に緑の中を駆け抜けるのは
全裸で白塗りをした赤井英和なのかもしれないと
全身を紫色にしてふと風が吹き抜ける様に思ったのだ
初対面の彼女に私は失礼な事をしたのだ
私は彼女にひとつだけ質問をしたのだ
「貴方は本当に神様ですか?」
彼女は笑いながら煙草に火を点けた
彼女の吐いた煙は空中で一回転をし
ケラケラと笑いながら風に掻き消されたのだった
多分、それが答えなのだろう
眠れないのはあの機械が電子網の中で
紫色の毒々しい電波を放っているからです
電波に毒された私はどんどんと紫色になり
それはまるで季節外れの紫陽花の様に咲き誇ります
図書館にはご飯がないのでイタ飯屋へ行きますか?
それとも文字を本から剥ぎ取り食べますか?
インクの匂いに咽び泣く日々を食べますか?
富士見台で禅を組んだ猿に出会いました
虚けの私に猿のヴィジョンは見えないのです
私の横に立っている電波塔は世界が終わろうとも
朽ちる事無く宇宙の電波を拾い続けるのだろうか
アンテナは絶対だとしてもキャッチボールの出来ない
電波塔はどこまで行っても流行の発信源には慣れずに
私の耳元で創価学会員を殺し続けるのだろう
そう考えると股間が隆起してきたので自慰をして寝る
決して電波を目で追いながら現実逃避するわけではない
私は現実の電波の中で空想の電波を混線させるのだ
大地震が来たからと家を支えるバカな家族は
すでに倒壊していると言っても間違いない
私の姉はバカなのですが殺してもいですか?
風よりも早い翼、炎よりも熱い心が欲しいと
子供の頃に願ったのを未だに忘れている私ですが
古株の新参者として君臨している祖母は死にます
なぜならカモノハシは嘴が折れイチゴの生物に
なりはて嫌いな人が喋らせているからです
はてな?と首を傾げてみても私は生きているので
何も疑問に持つ事は無いのでしょうか?
そこに一杯の麦茶があり砒素が入っているとしても
私はしたり顔の笑顔で一気に飲み干さなければ
道化としては失格なのでしょうか?
人間としてはすでに失格しているので
もしかするとエントリー資格すらないのでしょうか?
疑問は尽きる事もなく方々から私の右頬を打ちます
糞神様の教えで左の頬を差し出しても
平手は飛んで来ず空中に投げ出された頬を見ながら
はてな?と首を傾げるしか私は生きていけないのです
私は夢の中で何本かの映画を見たのだ
主演者はそれぞれ野球選手、半魚人、ボケ老人、松岡美羽と
錚々たる面々で私は夢のような夢の時間を夢の中で過ごし
いつかは私も映画監督になれる脳みそを持っている事に
嬉々としてノートに夢の内容をメモしたのだが
現実はこんなものかと自殺を考えているのだ
それほどまでに現実はマイルドな口当たりなのだ
布団の中、団子蟲の如く丸まりながら
そっと己の手首を握ってみたところ
ドクドクドクドクと血潮の流れを
感じることが出来たので落胆している
私はいつの間に生きていたのかと思えば
生まれた時から生きていたのだと
下らない自問自答を汲み取り便所に捨て
これはエコロジーからなる循環運動ですと
熱弁を揮った所で帰ってくるのは焦燥だけ
いつの間にか死んでいる事を夢見ながら
今日は眠る事にすると毎日を逃げているのだ