fc2ブログ

貴方より私が死ぬべきだ

私が一進一退を繰り返しても貴方は微動だにしようとしない

もし動こうとしているか動いているとしても私には見えないのだ

苦渋の決断の時は近いかもしれないと車を炎上させたのだが

それは苦渋でもなく私一人が旅立つための布石だと思えば

ハッピーエンドへの魔法の鍵となるのではと囁くのは

悪魔なのか天使なのかそれとも齢52歳になる私の母なのか

迷いの言葉しか発しないすべての物から身を守らなければと

パンの耳を塞いでる私は狂人などではないと今更熱弁を揮い

過去に味わった辛酸を貴方にも味合わせようとしているのは

紛れもないカリンバを弾きながら歌っている私なのだ

スポンサーサイト



看板は?

時代は一期一会だと高田延彦が汚いケツを振りながら

私たちに叫んでいたのは妄想だったのだろうか

あのビルの屋上で放尿したのは確かなのだ

すべてを洗い流したいと切に願ったのだが

私はギターを弾いてルンペンになるしかない

そう思えば外人のいる街はここしかないのだろう

一機のモビルスーツと一匹のアシダカグモが

絶望に打ちひしがれトルエンを吸っていたのだが

思えばそれは全部あなた方の策略だったのだ

確信にも近い憶測は一杯の焼酎で綺麗に流れ

私は10年前のセックスと嘘とビデオテープを見たのだった

宴-ENN-

私は許されざる存在だったのだと気づいたのだ

家族の一員にすらなれない私は世界に入れないのだ

煎じたお茶と焙じたお茶はアイディンティティを

ボールペンの中に詰め込んで三つ首の犬になったのだ

血塗れの一族になれないのは誰なのだ?と自問自答

ドリルで掘れないのは私の肛門だけだと思っているのは

顔と頭がぐるぐると捩れ曲がった貴方だけなのですよ?

壊れたのがデジタルカメラだけだけならいいのですが

私の精神も塔が崩れるように壊れていくのだ

現実と相反する私を早く地下に埋めて欲しいのだ

今日この一歩を電波の網に載せて反吐と下痢にして

お笑い種にすれば人見知りの貴方ですら飛び降れるのだ

明日の今頃、貴方と私は絶望に打ちひしがれ

幸運の種すら飲めないのだと投げっぱなすのだ

朝が来たので夜を待つ

夜遅くまでヤマトヤケヤスデと格闘していたのだが

私の孤軍奮闘も敵わず電脳空間は灰燼と化し

灰色、青、黄色とカラフルなロボットの死ぬシーンが

空が白んできても頭から離れずに辟易としている

白い眼のライオンが太鼓叩きを食べるハッピーエンドは

旅立つ玩具とギターを忘れるのにはいい口実だった

しかし舞い戻ってくる幻想はピルケースから溢れ出す

しばしみた夢はというと背中にニクイロババヤスデが

這いずり回るという実にクレイジーでよく見る夢だった

しかしそのニクイロババヤスデは私であり

私が私を求めて這いずり回っているのだと思うと

フロイトを讃える歌をカリンバを片手に歌い出す

そう、私は狂人であるのだと私が教えてくれたのだ

世界には自分ほどの参考書も復習ドリルもない

あるのは乱丁の自分とうらぶれた老頭だけで

明日食べる一切れのパンにすら困っているのだ

それは誰のせいだと考えれば今は亡き家族なのだ

私は今は亡き家族がドリルで殺されるのを待っている

ゲイシーは傍観者

寝れずに暗闇の中に視線を泳がしていたのだが

割れた立ち鏡の中に牙を剥いたピエロが仰々しい顔で

眼を見開き辺りをギョロギョロと見回していた

しばらく眺めていると我が家の飼い猫と目が合い

一人と一匹は視線を交えたまま固まったのだ

ピエロは口を開くと猫に一言こう言った

「来年こそはテレビジョンを食べてやるのだ」

私はその時、なぜか勃起していたのだった

まばたきさん

今日は自慰をしたかも私は思い出せないでいる

これは脳味噌が蒸発して逝ってるのだと不安に襲われ

私は今日から自慰日記をつけることにしたのだが

半日で新品のノートを使い切ってしまった

一瞬の感動は言い表せないほどに多い

ただ、ここに書く事は何一つないのだ

ヤマアラシのジレンマ

今日は言葉が産まれてこないのだ

これは私の脳が枯渇したからだ

もう守るべき物は何もないと

頭髪は全て抜け落ち無数の毛虫になり

私の体を這いずり回っている

私は棘の生えた人間でありたいと思った

親指の旋律

私は知的障害者に成り果ててしまった

常飲している精神安定剤の名前すら思い出せないのだ

知的障害者で精神障害者の私は言うなればゴミクズだ

自慰テイッシュと同価値もしくはそれ以下なのだ

稚児の脳は恐ろしいと金魚の神話を聞いた時

自己の意見を保持できずローリングストーンする感性だ

見れるものしか信じないと決めた私は盲目になればいい

聞けるものしか信じないと決めた私は聾唖になればいい

生きていこうと決めようが決めまいが私は屍になる

貴方も私もいずれは無価値になるのだ

食物連鎖

敬うべきは老害ではなく脳梅であると思ったのだが

ファミリーレストランへの道のりは激しくうねっているので

亀の甲より年の功とたんたかたんとリズムを刻み

尻を振りながら歩くマリリン・モンローは殴り殺してしまった

それからという物、暗闇の部屋の片隅には

体長が5m程あるガガンボが私の事をジーッと見ているのだ

動かないガガンボは生きているのか死んでいるのかもわからないが

少なくともあの複眼は含み笑いを浮かべながら私を見ている

風呂に入れば湯の熱さから脳味噌の沸いた蛆虫が這い出し

鉄串で刺された様な激痛に耐え切れず湯船で溺れ死んでいる

床一面にいるオオゲジの群れは私の死骸を食べている

壁にはクヌギヘラカメムシが大量に張り付いているので

私は腐乱しても誰も私に気づかず唯一の凝った遺骨も

オオミスジコウガイビルに食べられてしまうのだ

仏教の教え

私が駄目なのではなく私達が駄目なのです

と声を荒げたかったのですが唖に言葉はありません

一心不乱に私は腐乱してアピールしたのですが

泣きそうになったのは私の方でした

私が見ているのは私の背中だけだったのがいけないと

嬉々として自問自答を繰り返そうとしたのですが

アマゾネスは決して踊らないのでした

↑