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クリエイター

三年前のモナリザは苦笑いしか出来なかったのだが

それがここに来て爆発するとは誰も思わないだろう?

私は明日以降は常に爆発していようと思うのだが

一切合財の地獄を弾け飛ばせられると思うと

弾け飛ばせるのは伊勢崎線で一度だけでいい

私の頭を列車の下敷きにして弾け飛ばせれば

それはもう見事な大輪の花が線路を横断していき

レオナルド・ダ・ヴィンチの残した文字を書けるのだ

それだけで私は小馬鹿にされるのが幸せなのだと

おもむろにトイレでオナニーをしたのだった

そして明日以降もこの日々が続くのだろうと嘆くのだった

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踊る貝

寝てても起きていても醒めない夢を見続けていた

気付けばこの連荘騒動で自分のアイディンティティを

闇雲に見失いかけている事にも気付いたのだが

それこそ私の右の頬にバーベキュー串を刺して

血塗れになって踊るのが自分流であるのだと

それこそ言い訳にもならない妄想をしていた

クリリンはどこへ消えていったのかと尋ねると

先輩の家でパンデモニウムを気取っていたのだ

深夜のパソコンからは睡魔が歌っているのだが

私は自転車にも乗れずに歩いていたのだが

そこで見た東雲は未来より今を凛と咲いていたのだった

お母さん、セックスしよう

一人でいることは馨しき事なのだと嘯いていた

反社会性を持っていることは秩序だと思っていた

私は二度と発電所に踏み入れる事はないのか?

ましてや原宿を全裸で闊歩する事もないのか?

私はいつでも心が丸裸で生きているのだが

それ故に全ての物にモザイクを掛けて見ているのだ

いつか一人で無くなるのではと期待しているが

私の二の腕の上のポニョはそれは無いと呟いている

前略、お父さん

頭の上の植木鉢からパラノイヤの花が芽吹いてきています

そちらはまだまだ灼熱の地獄だと思いますが如何お過ごしですか?

僕はというと一人前のライトノベル作家になると決めて

家をロケット噴射で飛び出す前から何一つ変わっていません

変わった事と言えば髪の毛が少し伸びてドレッドヘアになりました

まだお父さんと暮らしていた頃は皮膚もあったかと思いますが

今は爛れてしまって変わりにプラスチックの鱗が全身を覆っていて

僕の様な体格ですから相撲取りに間違われる事も多くなりました

そんな時にはお父さんの知恵を思い出し眼球を穿り出して遊びます

そうすると体中の力が抜けて射精にも似た安心感が得れるのです

今日、突然この手紙を出したのは並々ならぬ理由があったのです

先日、亀乃甲羅駅から始発電車に乗っていたのですが

前日から降り注いだ芋焼酎の雨に打たれて私は大虎でした

炬燵猫駅で降りるつもりだったのですが朝の独りぼっちの電車内で

私は大鼾のトランペッターになってしまって寝過ごしてしまい

終点の鴻巣に着いた時にしまった!と思ったのです

私は電車に乗る前は全身が山吹色の全裸だったのですが

気づいた時には時遅し、既に私は燕尾服に身を包んでおりました

スリにあってしまって私は家も家庭も地位も名誉もお金も蒟蒻も

全部何もかもを失ってしまっていて呆けてしまったのです

私はこれはもう死ぬしかないと思い恩師である中原中也先生に

亀戸の小さなトップレスバーでエスペラント語で相談をしました

しかし気づけば私の頭のてっぺんからプロペラが生え出してきて

私は海の彼方へ「へいほー、へいほー」と飛んでいってしまいました

そして最後は大西洋の上空2メートルの所でイカロスさながらに

全身が溶けてしまってそれは真夏の花火の様に果てました

気づいた時には病院のベッドの上で瀬戸内寂聴に抱かれていました

そこで思ったのは「明日のご飯は螺子なのだろうか?」という事です

今日も明日も頭の中で取れてしまった螺子を食べる日々です

これでは家にいた頃と何一つとして変わりません

なので私は家庭用流しそうめん機の様な意味のないループをしたいのです

何が言いたいのかというとお父さんはまた僕と一緒に暮らしてくれますか?

約束します、もうお父さんに対する性的な暴力や殺人未遂は行いません

なのでもう一度だけ僕と甘い生活をしてくれませんか?

一生のお願いです、僕はここで断られたらオナニーするしかないいんです

お父さんの都合もあると思うのでじっくりと考えてください

長文乱文失礼いたしました、夏至までには返答いただけると嬉しいです

敬具

ヒゲのある暮らし

私のアイディンティティの一つは貴方にはどうでもよかったようだ

なぜ私が何年も拘っていたのかを知らないで貴方は斬首した

貴方の首が転がっていくのは不毛の大地と金魚の墓場だ

どこまでもどこまでも自分が伸びていければいいと思ったが

あの溢れるモチベーションも一緒に轢断されたかと思うと口惜しい

やはり自分の中だけで完結していてはいけないのだろうか?

だがこの理由を話せば私は絶対に誰とも口を訊けなくなり

一生を唖の庭師として一日中薔薇の世話をしなければいけないのだが

私は新宿駅のトイレの個室に固執しているただの変態豚野郎なので

その名に恥じぬように全身全霊をルンペンの気持ちで捕らえたい

私は場外馬券場の情緒溢れるホームランバッターなのだ

今、歪んでいますよ

私の足元に地面は無かった

断崖絶壁が360度を囲んでいて

いつでも足を踏み出せば落ちれた

だが私は落ちなかった、それはなぜか?

答えは簡単だ、私には足が無かった

新宿駅南口

例えばあの注文の多いファミリーレストランで

くるくると真面目な話をしていた三助を思い出す

それだけで私はセンチメンタルな気分になり

ただでさえ切れてしまった精神安定剤を

飢えた猿差ながらに欲してしまうのだ

私の本音はどこにあったのかといえば

あの大きな時計台の上に隠してきたので

いつか私とあの時計台に上ってくれる人を探します

私はどこにいますかと我武者羅に尋ねられれば

あのビルの屋上にいる銀色のふりをした茶色で

オレンジの私が一人ぼっちで佇んでいるのを

これ見よがしに揶揄しているのがあの猿です

手袋とカレンダーとレコード

開かない眼に脅えて怠惰を貪る私は

いつまで立っても上には上がれないのだろうと

この無駄な格好だけの極道を嘆いたのでした

私はどうなったんですか?どうしたんですか?

まさか三枚目が来るとは思わなかったんです

落ち着いて煙草を吸おうと足掻いても

一口、煙を吸い込めば喘息患者の如く咽せ

私の口からは蛇や蛙がぴょんぴょんと飛び出し

どこに行けば出口なのか辺りを見回したのですが

ギターの音色はシャカシャカとしているはずで

その音が聞こえていた扉は閉まっていたのです

生きているって言いたいのは山々なのですが

死んでいるのが九割九部九厘の私には

大声を上げて「おめでとう」と他人を祝う事しか

出来ないと思って今日は埼京線に飛び込みます

明日は東武伊勢崎線に飛び込みます

明後日は西部池袋線で明々後日は東京メトロ丸の内線

私の日々は環状線の如くグルグルと

東京都と埼玉県を行ったり来たりしているのです

ディメンション

今日は何かの日だったはずなのだが何の日だったか

曖昧模糊に出てくるのは一握の反吐しかなく

そういえば昔は私も反吐だったのだとクスクス笑ったのだ

しかも私は犬で猫でチワワだったなと爆笑の渦の中だ

神の楽しむ坂を軽やかなスキップでくるくる回った時に

一緒に回ったのは不細工な女の子の人形だった

煙の中には私の仲間と青髪の少女がいるのですが

それも不思議な縁でぐるぐると輪を描いた輪廻でした

私はチクワであってチクワはカルピスを出すのです

カルピスはイクラと相成って私になるのです

安物のGジャン

私の髪はまた真っ赤な太陽と燃えていた

格好悪い男が格好悪く去っていく様を見て

また巣が減るのだなとカッコウの鳴真似をした

その日の東京はリビドーの溢れる色をしていて

内臓を貪っていた時でさえ窓の外に子供がいた

貴方の白薔薇に響く私の声はどことなく

悪魔を寄せ付けているような気がしたのだが

それは強ち間違いでもなくドアの外には

桃色の人が「ここが天国ですよ」と立っていた

私の人生はスカートの中の中を見る為にあると

実感した39時間の大往生は幕を閉じたのだった

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