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100円を無駄にした瞬間

貴方のくれた食材は私には料理出来なかったようです

そのままラーメンの出汁になればいいと函館に行きました

空中庭園の檻には二匹の錦鯉が闊歩していたのですが

私はそれを見て公園には何もないんだなと安心して

アダルトビデオを標準速度で録画しました

三万人の観衆の見守るガラスケースの中には

私の世界観を丸写ししたカナダ人が踊っていました

私は三十万円あればこの世界を満喫できると思い

ラジオDJになろうとボストンバック片手に上京しました

それが間違いだったと気付くのは中野ブロードウェイを

爆破しようと盛大なくしゃみを肛門から放った時でした

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サハラ砂漠で朝食を

食前酒の夜明けは頭痛と共に始まる

眠くて堪らないミーティングではうつら猿と化し

ウツボカズラの誘惑に負けてしまった私は

外反母趾を見つめながらもち肌を邪魔するのだ

芋々しい誘惑に負けて閉まった私は

パンツ一丁で踊り狂った挙句に壁に激突して死んだ

美少年の膝の上で狂牛病に罹り一生の眠りにつく

こんな事では私すら見たことのない私が

埼玉スーパーアリーナで花開くのだろう

ピカソのピカタ

気付けば三人寄ればアナルパールという日だった

一昨日の夜から記憶がないのだが目が覚めたら

薬局で自主規制をしながら談笑していたのだ

給与明細は迷彩柄で読めないと言う現実逃避

気付けば坂道の上で鯛焼きを頬張っていたのだ

深夜の新大久保は麺類だけが下に蕩ける様に

リュックサックの中にはアダルトグッズが入っていた

タクシーのスピードに脅える事もあると思う

しかし小銭を投げるのを止めた時

空中には歌だけがただ静かに佇んでいた

声を聴いた貯金箱がポツリと呟いたのだった

「前に歩むのはそろそろ已めにしないか?」

その言葉に感銘を受けた私はきっとゲイなのだろう

ハミングバード

この街ですれ違う人は皆、違う方向を向いて歌っている

それは自分の歌に誰の声も混ざらないように歌っているのだ

自己主張の行く末は孤独なのだろう

一人一人と歩み寄って行き、ついには合唱になる

だがそれも見せ掛けだけなのだ

一人で歌う時は違う方向を向いているのだ

人は人が大好きだが人が大嫌いで堪らないのだ

フランスパンに跨って

いつの間にか細切れにしたテープは多くなりすぎた

これは間引かなくてはと一念発起したのだが

二人組みの初老はニコっと微笑んでいたので

これは深夜を飛び越えて朝にならなければいけない

最近の若い者は遊び人よりもかしましく殺したい

私の城にあった宝と言う宝は全て捨てられた

虹色に輝くティッシュも散文詩の書いてあるノートの切れ端もだ

今、私はゴミだけ残ったこの部屋でポツンとしている

真のゴミは私なのだろうと自己嫌悪になってしまい

明日には精神病院に入院したいと切に願っている

私の右肩に乗っているのは貴方のお父さんだ

実の父に取り付かれた男に強姦されたいと思わないか?

焼きそばパンに挟まって

私は貴方方に嫌われているのか?

少なくとも私は貴方を嫌っている

かしまし娘を全員断頭台に架けたいのだ

私は貴方方のせいで壊れそうなので

壊れる前に全ての渦に壊したい

セロハンテープが転がっていってもだ

朝の23時にやってきた三丁目劇場は

小さいおっさんが二人で蹲っていて

そこに投じたチープすぎる歌は

私の睡眠時間を確実に削っていくのだ

大人の子供たちは徐に麩菓子を食べていた

さらさらどろどろと流れる汚水の様に

私の明日は蒸発して消え去ろうとしているのだ

大きな喜び

東西線に乗っていれば東ドイツから西ドイツまで行く事ができる

そんな幻想に襲われながら向かった先は道化師の町だ

踊っているのは乞食と青少年と夢を叶える有象無象だ

私が蕎麦屋を知らなかったばっかりに白痴の生贄だ

三千世界があるとすれば前日の夜に馬鹿にされ

ついに真の馬鹿になってしまったのが原因ではないかと

逃げ出す事ばかりを考えながらカルテットでうなぎを食す

反省するなら後悔をしてはならないと前向きに

朝の4時までノートブックに向かってああでもない、こうでもないと

自分よがりの妄想を埋めては水をやり花を咲かせようとしてる

その花は咲くのか自分にも自信はないのだ

だが自信のない花が咲く訳もないので見せ掛けだけでも自信を持ち

職場の者に馬鹿にされ馬鹿にならないようにと煙草の煙を吐いたのだ

果たして私は星座の名前を言う事が出来るのだろうか?

戦慄旋律

止まった時を流れ出させるのは難しい事だ

自転車で環七を走るよりも難しい

ただ時を流れさせていれば喋った事も手伝った事も

全て泡沫のように流れていくのが無法松の声なのだ

唯一言える事は吉田さんはいい人だと言う事なのだ

吉田松陰の夜

朝鮮人が朝鮮人であるが故に朝鮮人だった

私の紙はどこにあるのかわからずにペラペラで

貴方の頭はそこにあるにも関わらペラペラだ

西早稲田には私だけがポツンと立っていたのだ

私は貴方方に置いてけぼりにされてしまった

思えばそれは最後の合図だったのかもしれないと

夢見心地で踊るのも公園で水に浸かれば忘れられる

貴方は朝鮮人か?貴方は日本人だとしても貴方は朝鮮人だ

劣悪な感情が副都心線の中で増えていくのは

きっと私の心の中にキムチがポツンとあるからだろう

高田馬場には仔犬が一匹鳴いていた

私ですら泣きたくなる位に鳴いていた

電気が点いた瞬間に私の涙腺は崩壊し

濁流に飲み込まれた仔犬達を見ながら

猫の食べていた炒飯の味を思い出していた

そういえばここは何処だったのか

そんな事を思いながら気付けば乞食と

有楽町線に揺られながら入れ知恵を考え

自分自身を投げ捨ててしまったのだった

明日は右からやってきて左へ流れるだろう

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