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4分18秒

気付けば24歳の夜明けは足音を立てずにやってきました

私の後ろに立っているのは金糸雀の泣き方をする女です

彼女は私を毛嫌いしている事くらいは容易に想像がつきます

ベンチャーズを彷彿とさせるギターのリフが聞こえてきました

その音を聞いている私以外の人は私と同じ人数だけいます

小気味良い転落人生はここから始まるのかと妄想をして

アルバイトに出かける準備もせず猫を愛でています

子供嫌いのカムパネルラを見ていると私を見ているようで

へっぽこ実験アニメーションの様な人生を過ごしたいと

快速電車の様に過ぎ去っていく日々を見つめています

夜が過ぎようとも昼が過ぎようとも猿だけは信じよう

そう心に決めた電車の中で女子高生が首を吊っていました

ダイアモンドが煌く絶望の淵に立たされる気分は

色で言えば紫なんだなとパープリンに思うのでした

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存在しない八人目

表裏一体の誕生日に青いズボンを履きました

1週間後には腐り始めるそのズボンは早くも烏賊臭く

走り書きを繰り返していた私はランナーズハイになってしまい

貴方にも貴方にも貴方にも心無い事を呟いています

ホームレスにご馳走になってしまう悪夢を繰り返さない為にも

私は引篭もりとなり電脳空間で一人夢を見たいのです

裏側には何があるのかと思った時に浮かんだのは

プラスチックの脳味噌が溶けていき植物人間になった私でした

壊れる事も忘れる事も怖くない

私は白痴になりたい

私は植物になりたい

貴方がいなかったという事実だけで誇大妄想は広がって行き

気付けば練馬区と豊島区は一つの区となり独立国家となり

そこで私は大きなのっぽの古時計を口ずさみつつ果てていくのでした

悪戯姫

打ったのが後頭部ではなく股間ならば私は快楽の虜でした

気がつけば行った事のないファミレスにいた私は濡れ場を知りません

気付けば電車の中で一人佇んでいたのですがそれは私の一部です

飛行機或いはヘリコプターに乗っていた記憶があります

私の記憶はルンペンによって改編されたのではないかと疑心暗鬼です

私の四畳半のアパートで母は死にました

埼玉県には私の7000円のTシャツが届きました

日々は私の中で変わろうとも何事もなく過ぎる事に恐怖を通り越し

覚えているのはダダイズムだけで自分自身が壊れてしまえばいいと

握り拳を振り上げては振り下ろし一人70年代フォークを歌うのでした

逃げれずのロボット

虫は生命を貪り喰らい人知れず偉大なる死を遂げる

私は偉大なる死を遂げられず大口を開けて阿呆の様に死ぬのだろう

今は逃げ出したい気持ちで胸が躍りだしそうだ

風邪引きになればいいのにと体調不良のモーターがくるくると回る

死を仄めかしているのは私が逃げてもいい様にと言う言い訳だ

私が逃げ出したら責任は誰が負う?池田大作か?

パソコンの前に座ろうとも仕事もせずに振動している

きっと精神安定剤が切れているせいだろうと自己分析しての人工透析だ

狂い咲きたい

咲き誇りたい

逃げ惑いたい

踊り死にたい

私の気持ちはぐるぐると回り終着駅のない山手線だ

高田馬場を何回過ぎようとも私はきっと鉄腕アトムにすらなれないのだ

コンビネーション

落とし穴はいくつあるのか知らないが

私の入れられる穴には菊の花が咲き誇っている

くるくると回る世界にはキチガイが咲き誇り

思い出すのは笑われている私の笑顔だ

私はいい友達を持ったのではないかと薄らと思った

その矢先に崩壊してしまっているのは私の腹筋だ

もう6つに割れてしまっているので手遅れだ

諦めて明日も私はアルバイトに行くのだろうと

揺れていた時代を思い出しながら一丁前の口を利く

それが私の精一杯のスタイルなのだ

7200円の損

私はテレヴィジョンに移るのだという妄想を繰り返し

気付けば狂言師の如く怪物に跨り世界を駆け抜ける

私の緩やかな一日は世界を震撼させる新幹線なのだ

脱兎の如く歩み寄る私は銀河で一番の虚け者なのだ

気付かなければ幸せだったと気づいた時に思うのは

何も解らない白痴になりサナトリウムの片隅で

一人遊びをしながら振動していたいと言う事だ

私はどこにいるのかわからない

私は頭の中の妄想に嬉しい悲鳴をあげながら

踊り狂っては精神安定剤を飲むのだった

長女次女

想像妊娠の季節なので私も受胎した

産まれて来た仔猫は大和撫子だったのだが

気付けば酔っ払いながらワルツを踊っており

これぞ猫の包皮を被っていたのかと高笑いしたのだ

私は隕石になりたいと思ったのもつかの間

全身の毛を逆立たせた女はいつまで立っても子供なのだ

醤油は飲み物です

ダンボール一杯の音符を母の膣内から取り出した

階段を駆け上がっていく音符の群は鼻歌交じりで筋肉痛だ

ケチャップは私の人生を変えるかもしれないと

キリキリになった胃を飲み込んで咀嚼する悲しさよ

私はギンギラギンにさりげなく冷えたスミノフアイスだけ飲めれば

トランクスを頭から被りパンティーを履いて踊る事も出来る

だが葛藤らしい葛藤は脳味噌のゴミ捨て場に捨てられ

今に一人ぼっちの世界へ送り出されるか解らないまま丸まっている

私は考えるのを止めロックマンとなって世界を救ったのだ

青い鞄

私はドッグランで種付け馬となる夢を見たのだが

カプサイシンの力で肛門はメルトダウンしたのだ

欲しい物だらけの私は金がいくらあっても日陰者で

スライダーしか投げられない安定感の無い控え投手だ

貴方には言い訳を着させようとしているのだが

それすらも薄らと色落ちしている緑色のシリアルだ

私も早く漂白剤入りのバップコーンを食べて死にたい

明日は足を重くしてMrs.Childrenに芝浜のオチを聞かせるのだ

もし夢になってはいけないのならば私は目覚めない事を選びたい

さるさる日記

死ぬ事が解っている人生くらい詰らない宴は無い

私は人には感謝しているが人以外には感謝はしないのだ

夜道は一人で鼻息を荒くして歩くのが一番幸せだ

一人きりの時間が続いていればいいのにと切に願う

私は誰にも会いたくないと殻に閉じこもる蛞蝓だ

だから白い粉をかければドロリと臭い汁になり溶けて行く

それが塩だろうと砂糖だろうと精神安定剤だろうと

私がサニタリーショーツを履いているのは解けた時の対策だ

決して公明党に払う為の税金対策ではないのだ

私は羽を捥がれた働き蜂のように地べたを這いずり

ただ一人部屋で腐って行きたいのだが電話は鳴るのだ

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