fc2ブログ

ドラム式

私を着飾るTシャツが汚れた時に私は死のうと思う

いつだって周りには無知と無学を露呈しながら

故郷にだけは錦を飾ろうと泥を塗るのが日常だ

ならば派手に舞い上がる打ち上げ花火の様に

派手な黄色いTシャツだけは絶対に着ようと思ったのだ

だが黄色いTシャツは実は白いTシャツだったと解った時

コングラチレーションと死ねると胸を躍らせている

気付かないふりを繰り返し本質は見ない様に

考えたら負け感じても負け生きていて負けだ

いつかは太田光の様なかっこいい男になりたい

彼のように男だとしてもパンティーを履きこなせる

そんなどこにでもいる普通の大人になりたい

スポンサーサイト



イモジャージの人

右の恥を左の端から左の恥を右の端からと

メダパニを唱えるキツネ目の男の夜は

一杯のミルクティーが至福だとすら錯覚する

一杯のラーメンが地獄だと知っている午後に

何処にも行けずに膝を抱えて蹲っている

ゴリラのスナイパーは私を狙っているのだが

それを必死に止めてくれている子犬ちゃん

脳味噌からは金平牛蒡がニョキニョキと生えていて

本来の収穫祭の意味を履き違えた女子高生に

電動マッサージ機を宛がい発狂させる職人の歌

あぁ、これこそ動く秒針なのだなと

薄らとんかちを砕き割りながら一人咳き込むのでした

シャンソンが聞こえる

遠くの景色を見つめながら出鱈目なカメラで

貴女のそのぐしゃぐしゃな顔を脳裏に焼き付けた

襲ってくるイライラをリスペンドンで蓋をして

雨の振るかんかん照りの秋を生きていこうと

電車に乗って有頂天を楽しげなベースラインで奏でた

手をつないで踊るのは女子高生だけでいいのだ

1号車から10号車まで煮物の敷き詰められた車両が続き

若さ故の過ちなどどこへ行っても行方知れずのまま

パンティーの拝めない生活に終止符を打とうと

私は自分の頭を生肉の弾丸で打ち抜いてしまったのだ

脳裏に浮かんだのはゲル状の生き物

今思えばあの生き物は君だったのだ

先天性知恵遅れ

元はと言えば花の名前が知りたかっただけなのに

君の薄ら笑顔を浮かべながら自慰を繰り返す日々

ベルトコンベアーに乗ってやってくる嘘をこなし

センチメンタルを気取っているのは私だけだ

人と人との絡みは首都高の様な複雑さで

私がどんな笑い方をしても薄ら笑いなのだ

世界中の子供の頭が凹めば私は幸せに成れるのか?

幸せを想像していても脳内のギターはソロパートだ

貴女との一回半で三擦り半を繰り返す日々に終止符を

人間は恋をすればするほど半狂乱になるのだなと

煙草につけた火を眼球に押し付ける夜の三時に

酒の力は怖いのだなと思い出せない六時間に釘を刺した

ただそれだけで無駄な時間を繰り返す私には

月が浮かぶ夜のように新鮮で鮮明な声が聞こえるのだ

↑