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霙の降らない町

クリスマスの余韻は頭に響く

自分は人に好かれ人に嫌われる

壊れたかった日々に戻りたくはない

重たい頭は枕を潰し財布の紐を緩くする

コーラの炭酸の様に抜けていく自分に

両の手を広げながら思う

「あぁ、今日も雨か雪が降る」と

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Hold me tight

インクのこびり付き薄汚れてしまった手は

いつの間にかインクも消え去り綺麗になっている

私の心もそうなるのではないかと薄々思っていたのに

気付けば心はヘドロの様に腐りきってしまった

キングオブポップ等という言葉は屑の生み出した練物だ

誰も心の中にポップ等持っていない

持っているのは雑巾の様な下心と下卑た自己保身の良心だ

月を抱えて眠る夜にすら浮かぶ物のないカスピ海だ

天狗の鼻をへし折られた和菓子職人の下男だ

私はいつの間にか社会の美人局になってしまっている

誰か私を危険日の日に激しく抱いてください

そして貴方の天狗の鼻からサルガッソーを吐き出してください

私は貴方の枕元で総てを吐き出します

「私はゲイになりたい」と一言で済む私の全部なのです

女神のキッス

祖父の形見の羅針盤をそっと汚れた手で撫でる朝

いつの間にか私の右手は自慰専用機と化し

通常の三倍の速度で逝ってしまうとは情けない

私の胸の中には未来はまったくない

代わりに蛆虫の様なご飯粒が張り付いていて

セクシーな胸元を強調するたびにお腹が空くのだ

全力疾走の朝方はいつまでも続き

太陽は過呼吸発作を起こしてのた打ち回るのだ

甘いコロンと火薬の匂いが漂ってくるのは

近くにギンギラと目を光らせたタスマニアデビルがいるのだ

時間が迫る中でもタイピングの指は止まらない

私は生きる為に必死なのではない、死に逝く為に必死なのだ

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