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夕食後に二錠

起きていれば腹が減る

寝ていれば夢を見る

嫌な物からは逃げれずに八方塞だ

夢うつつに思うのは楽になる事

今ならば飛べると信じているのだが

翼は産まれる前には捥がれているのだ

最悪な朝に眠りについて見た夢は

朝飯みたいな夕飯を食べる夢だった

今日一日が灰燼に帰せばいいのにと

ベーコンエッグを箸で突付きながら

顔は薄ら笑顔の恵比須顔だったのだ

夕飯後は眠くなる

朝飯後は目が覚める

私はどうすればいいのかと狂ったのだ

だが処方を守るのは狂人の最低のルールなのだ

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土曜日の次の日

狂った道化師の歌う賛美歌が今日も聞こえる

雲の隙間から辛うじて灰色の濁った空が見える

濁った瞳に総てを見透かされてしまったようで

雨の降っている瞳を掌の中にそっと隠すのだ

思えば昨日は一日の大半を空中散歩で過ごした

今日は一日の大半を知恵の館で過ごす

日曜日は幸いにも休息を加速させて疲れさせてくれる

どこからともなく猫の鳴き声が聞こえてきるのは幻聴か?

少なくとも私にはシュレーディンガーの猫は観測できない

柩の中で眠る程の安息は彼女以外には与えられないのだろう

時計の秒針が進んだので私も一歩進まなければいけない

とりあえず缶コーヒーで耳栓をして自分を誤魔化すのだ

鯨と乳牛

私には何色が似合うのだろうか?

私には青色は似合うのだろうか?

思い始めれば限のない生活が続き

気付けば私は見えざるピンクのユニコーンになり

キリストの振りをして総てを見透かしている

それが太腿だろうがスカートの中だろうが

見えるものは総てを見ようと目を凝らすのだ

総ての光は目の中に入る

光が黄色でも桃色でも青色でもだ

私の眼はアスファルトになり総てが見えなくなればいい

金色のアスファルトが空で丸まればそれは月なのだ

私は月になり雲を丸呑みにしたいのだ

願うだけならば誰もが自由だが

人間は願う事を憶えたから衰退したと私は思っている

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