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肉塊奇譚

どぶ川のきらめきが僕にとって唯一綺麗な想い出でした。

思い思いの重い思い 

窓の外の月を追いかけて彷徨う夜

月は空にあるのになんであんなに近く感じるのだろう

月は手を振ると影を見せながら笑ってくれる

見えない裏側は私には想像もできない

だから膝を抱えて月に兎が来る様に祈る事にした

私に兎はいらない

貴女にだけ兎がいればいい

気づけば朝日が西武新宿線を照らしている

私の気持ちを粉々に轢殺してくれた電車に空き缶を放り投げた

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2010/11/30 Tue. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

プラネットウェイブス 

暗闇の中で背中が大きくなっていくのはなぜだろう

暗闇の中で線路に押し付けられて動けないのはなぜだろう

暗闇の中で泣きながら貴女に謝っている夢を見た

私は月になれてもフォボスに慣れない事を知っている

周り回っても交われない事を知っている

私はどこまで行っても小学校の周りを回っているだけ

ただ地球にも火星にも住みたい強欲の利己主義者なのだ

人の心に隕石を落としているのは私だろうか?

2010/11/29 Mon. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

子守唄の夢 

暗くなった部屋で背中が大きくなっていく

斜めの視線は背中に突き刺さる

私は股間にナイフを突き刺し返す

夜の押し問答がピークに達した夜明け前

私は天使に眠らされたのだ

たとえ見た夢が悪夢であってもそれは天使の夢なのだ

自分に言い聞かせる目覚めは自分以外が真っ暗なのだ

2010/11/25 Thu. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

腑抜け 

嫌われようと生きてきた

嫌われようと隠語を発し

嫌われようと嘘をつき

嫌われようと肢体を触り

嫌われようと狂って生きて

嫌われようと淫らに生きた

私は今、好かれたくて堪らないのだ

2010/11/20 Sat. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

私は豚です 

貴女をレイプする夢を見た

綺麗なガラスを壊してしまう恐怖で目が覚めても

下半身は仮出所目前の模範囚なのだ

溺れても溺れても消えない泡が目の前を飛び交い

弱冷房車の寒さに体を震わせる私はなんと滑稽なんだろう

アルコールが呼んでいた

サイレースが呼んでいた

電車の警笛が呼んでいた

あの頃の私が呼んでいた

呼び声はいくらでも聞こえるのにその中に貴女の声はなかった

貴女の声が二度と聞こえないように今日はミミガーを食べよう

2010/11/18 Thu. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

樽の中の老婆 

新宿で息をするのがこんなに辛く感じる朝

慰めに降った雨が心身を冷やしきる朝

独りになればいい独りになればいい

私の眼鏡は今の幸せを見るには度が低すぎる

走り去る幸せの黄色い電車に飛び込めば

泣いている貴方の姿が見えてしまう

蹲ったコンクリートと同化し石になった私は

食べられもしない500円玉を握り締めるのだった

あぁ、今日もきっと電波が足りないのだろう

2010/11/17 Wed. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

眼球の様な月 

私には眼球は必要ない

物事を正しく見れていないのだ

私にだけカラフルに見える時も

私にだけモノクロに見える時も

私にだけ何一つ見えない時も

心を見れる眼鏡があればと眼科医に駆け込めば

「貴方は弱視ですよ」とにこやかに言われ

気付けば点字ブロックは崖の下へ繋がっている

「私は障害者なのだ、差別してくれ」

薄ら明かりの部屋に月がそっと覗いていた

2010/11/16 Tue. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

恋路の闇 

「僕はキチガイだから」

そっと呟いても電車は言葉を置き去り

悲しくなる埼玉県へと進んでいく

心の中で無常と何度も呟いては飲み込み

満員の人をベッドにうたたと眠る時間

あの娘の夢を見た

月が落ちて僕は死ねばいいのに

汚れてしまった脳味噌には星すら見えない

貴女を体液で汚すくらいならば僕は猿になります

2010/11/14 Sun. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

石になる日 

霞む視界

嘶く踏切

冷たい小石

私の居場所はここだと

そっと眼を閉じた

足音が聞こえ足音に潰され

静かな生活が始まったのだ

2010/11/02 Tue. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit