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来々軒

夜が来ちゃっただけなんだ

ちょっと寂しいだけなんだ

月が出ちゃっただけなんだ

ちょっと眩しいだけなんだ

雲が出ちゃっただけなんだ

だけど眩しいままなんだ

朝日が出ないままなんだ

だけど眩しいままなんだ

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乾燥肌になりたい

想う事を止めれれば自分はどれだけ幸せだろう

想いが届けばそれも幸せなのだろう

私に幸せが来る事が無いのは解っている

だからこそ蜥蜴の眼差しで貴女を見つめたかった

私は蜥蜴になり灼熱地獄で果てたい

乾いた眼球に貴女が広がれば

それだけで死んでいても生きられるのだ

私は今、生きていられる

決して死んではいないと自分に言い聞かせている

Create for you.

私は貴女の為に作るのだ

誰の為でもない、貴女の為だ

貴女が踊るステージ

貴女が映るテレヴィジョン

貴女の演じるドラマ

貴女を映したフォトグラフ

貴女を書いた抽象画

私にはペンと紙と貴女があれば

幸せの呼吸を止めずに生きていけるのだ

むしばみ色

私はいつか藍色になる

だからその前に無色になりたい

透明な心な貴女色に染まれる

だから私は海月になって

貴女の作ったアクアリウムで

ただただ漂いたい

キチガイの唯一の願いなのだ

半畜の杖

私の見えない左の義眼は秋までは貴方でした

冬からは貴方が義眼になっています

ころころと血走りながら転がる元の目玉は

何処へ行ったのか今日も片目で探しています

まっすぐ歩けない私でも誰かの杖になりたい

図体だけでかい木偶の坊でも杖になれるのでしょうか?

疑問は深夜3時のブランコで放り出され

私の脳内で揺れ続けています

今日は貴女の眼を見れていないからきっと

私の眼は輝いていなかったのだろうと思います

だけど口からは貴女の輝きだけを貴方に吐きました

いくら輝かせようとも淀んだ光になってしまう汚れた口は

今すぐに縫い合わせて何も言えない様にしてしまいたい

それかジョン・レノンの様に歌いたいと

叶わぬ唖の夢を見ながら「あぁ、それでか…」と呟くのでした

貴女にばんざい

深夜の目白通りには羊が泣いていました

私はいつまで経っても狼には慣れません

ただ二人でいただけの時間は宇宙でした

貴女と同じ物を見て同じ様に笑っただけで

これ程までに心が弾み、私はゴムなのだと確信しました

ふわふわでぶよぶよで膨らみすぎの物体です

膨らみすぎて泣けてくる夜が何度でもくればいい

私が貴女を膨らませられる日はやってくるのかと

私だけが膨らんでしまっている世界に杞憂が走り

ただ、私は今なら誰かに針で刺されようとも

笑顔で炸裂出来る程、幸福が鳴り響いているのです

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