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自身撤去

全身に筋弛緩剤を注射された夜の様に

蕩けていく身体を空中に投げ出しています

私はここにずっといたのに

誰かが私はここにはいないと言う

思えばずっと私は何処かで虚ついている

阿呆の顔で涎を垂れ流しながら

あうあうと白痴の声を出しながら

それでいて背筋は真っ直ぐ伸ばして

我ながら何になりたいのかわからぬまま

この部屋ではない何処かで私は一人寂しくしている

なのにこの蕩けた身体は私を探しにいけず

空中に目線を右往左往させる事しかできなかった

明日も明後日も明々後日もここに私はいないだろう

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叩きつける残響

吐瀉物に塗れた部屋は迫り来る夏の陽気で

甘酢っぱい臭いが立ち込めて笑いの止まらない空気です

汚臭と汚物に塗れた汚男が笑いながら駄文を書き連ね

それこそが私の残すべき物なのだと呟いております

残してきた人、残された人、残した人、残されるべき人

誰が誰だかわからないまま仮想空間にへばりついた血眼の瞳は

デジャヴュではなくジャメヴに成り果てています

あの日の事を忘れようとしていても

あの日の事は思い出せないまま

キーボードから作られる私は新しい自分だ

生まれ変わった自分なのだと初めての故郷に歓喜しております

誰も私を覚えていない世界で私の言葉だけが残され

誰かがそれを見て誰だろう?と思ってくれればいいのです

すべての人が通過すべき疑問点に私は成り果てたい

すべての人が踏み潰して行けば私は無に戻れるはずなのです

そう、信じざるを得ないのです

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