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肉塊奇譚

どぶ川のきらめきが僕にとって唯一綺麗な想い出でした。

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僕は嘘吐きです 

扇風機の風が頬を撫ぜてそっぽを向く様な

そんな一進一退の毎日が歩いている

今日こそは嘘をつかずに生きれたと

心のない心の歌をただただ聞いていた

私の横に友と憧れが座り、私はただ蹲る

飲み干す水すらも乾いていく夜

歌う歌すら干からびて響く夜

顔のない顔ですら薄ら笑う夜

こんな素晴らしい夜だからこそ

人間よ滅びろと切に願うのでした

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2011/06/27 Mon. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

左右盲 

捥げた腕を拾い上げる腕は左なのか右なのか

壊れた時計の針が回るのは左なのか右なのか

枯れてしまった脳味噌は左なのか右なのか

私が今見ている世界は左なのか右なのか

彎曲した時間を斜めに見れば直線を描き

落ちていく自分から視線を外すいい口実だ

モニタの中には私がいるし貴方もいる

壊れても壊れてもモニタの中には常にだ

時々迷い込んでくる大きな揚羽蝶を見て

精神を壊してしまおうと何度も思った

壊れずの精神はただ蹲る

小さく小さく蹲る

壊れてしまえばどんなに楽だろうと

右か左かもわからない手に握ったマジックは

真っ直ぐの真っ白で美しい紙を曲がった線で汚すのだ

2011/06/23 Thu. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

リズム、リズム、リズム 

興奮冷めやらぬ夜は何錠の精神安定剤も

性的不能者になるのだなと暗闇を見つめています

チクタクとメトロノームよりも正確な時計が

一定のリズムで頭蓋を穿ち続けています

眠れずの朝はこうして軍靴の音でやってくる

そう思った瞬間に目の前は真っ暗になり

眠りについている私こそ呆気者だ

さぁ、シンドロームのリズムで夢を描こう

コンジロームなのは私だけで十分だ

2011/06/16 Thu. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

ペン先の陽 

走るマジックのキィキィという音が

部屋中に散乱して腐っていきます

私の部屋にはマジックインキが滴り落ちて

さながら海坊主の涙の様な青い色です

赤い色も混じっているのですが私には血は流れず

部屋に流れる近代的なロックンロールが

私の右手を左へ右へ上へ下へと動かします

気付けば一枚の絵が出来ているのですが

それと同じように気付けば朝が来ている

私は「朝よ、幻であれ」とのたまうのでした

2011/06/12 Sun. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

初夏爛々 

夏だというのに茜色の空も入道雲も見ていない

私の部屋にはまだ夏が訪れていないようなので

蚊取り線香を炊き無言の訴えをしている

夏は来ないのに平行線では飛行船が音もなく飛んでいて

これははて、奇妙な風景だと眺めていれば

窓から手を振るのはやはり貴女でした

重力を忘れ上に落ちたい気持ちを抱いたのは3回目です

2回目と1回目は思い出せませんが兎に角3回

3回は死にたいと思ったのでした

2011/06/10 Fri. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

 

「行くも戻るもままならない、不器用で卑怯な毎日だ」

CDプレイヤーが不意に私の事を呟いている

脳味噌が歌に侵食される夜には狂気が足りないらしいので

音を探してチャンネルをくるくると回しているのに

テレヴィジョンという物は欲しい情報すら与えてくれず

今日が何曜日かということもおしえてくれず

夜の有刺鉄線は一本一本が絡まりながら私を縛る

この部屋から出たくなくなりました

ハサミで切り取られたくなりました

他愛もない事を呟きたくなりました

脳味噌を枯らせて笑いたくなりました

また押入れから髪の長い女が見ている

きっとまたあいつなのだと恐怖と至福が

カリフォルニアになっている私の部屋に吹き抜けていった

夜明けが来る前に抱きかかえて眠ってやろうと思う

2011/06/01 Wed. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

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