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僕は嘘吐きです

扇風機の風が頬を撫ぜてそっぽを向く様な

そんな一進一退の毎日が歩いている

今日こそは嘘をつかずに生きれたと

心のない心の歌をただただ聞いていた

私の横に友と憧れが座り、私はただ蹲る

飲み干す水すらも乾いていく夜

歌う歌すら干からびて響く夜

顔のない顔ですら薄ら笑う夜

こんな素晴らしい夜だからこそ

人間よ滅びろと切に願うのでした

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左右盲

捥げた腕を拾い上げる腕は左なのか右なのか

壊れた時計の針が回るのは左なのか右なのか

枯れてしまった脳味噌は左なのか右なのか

私が今見ている世界は左なのか右なのか

彎曲した時間を斜めに見れば直線を描き

落ちていく自分から視線を外すいい口実だ

モニタの中には私がいるし貴方もいる

壊れても壊れてもモニタの中には常にだ

時々迷い込んでくる大きな揚羽蝶を見て

精神を壊してしまおうと何度も思った

壊れずの精神はただ蹲る

小さく小さく蹲る

壊れてしまえばどんなに楽だろうと

右か左かもわからない手に握ったマジックは

真っ直ぐの真っ白で美しい紙を曲がった線で汚すのだ

リズム、リズム、リズム

興奮冷めやらぬ夜は何錠の精神安定剤も

性的不能者になるのだなと暗闇を見つめています

チクタクとメトロノームよりも正確な時計が

一定のリズムで頭蓋を穿ち続けています

眠れずの朝はこうして軍靴の音でやってくる

そう思った瞬間に目の前は真っ暗になり

眠りについている私こそ呆気者だ

さぁ、シンドロームのリズムで夢を描こう

コンジロームなのは私だけで十分だ

ペン先の陽

走るマジックのキィキィという音が

部屋中に散乱して腐っていきます

私の部屋にはマジックインキが滴り落ちて

さながら海坊主の涙の様な青い色です

赤い色も混じっているのですが私には血は流れず

部屋に流れる近代的なロックンロールが

私の右手を左へ右へ上へ下へと動かします

気付けば一枚の絵が出来ているのですが

それと同じように気付けば朝が来ている

私は「朝よ、幻であれ」とのたまうのでした

初夏爛々

夏だというのに茜色の空も入道雲も見ていない

私の部屋にはまだ夏が訪れていないようなので

蚊取り線香を炊き無言の訴えをしている

夏は来ないのに平行線では飛行船が音もなく飛んでいて

これははて、奇妙な風景だと眺めていれば

窓から手を振るのはやはり貴女でした

重力を忘れ上に落ちたい気持ちを抱いたのは3回目です

2回目と1回目は思い出せませんが兎に角3回

3回は死にたいと思ったのでした

「行くも戻るもままならない、不器用で卑怯な毎日だ」

CDプレイヤーが不意に私の事を呟いている

脳味噌が歌に侵食される夜には狂気が足りないらしいので

音を探してチャンネルをくるくると回しているのに

テレヴィジョンという物は欲しい情報すら与えてくれず

今日が何曜日かということもおしえてくれず

夜の有刺鉄線は一本一本が絡まりながら私を縛る

この部屋から出たくなくなりました

ハサミで切り取られたくなりました

他愛もない事を呟きたくなりました

脳味噌を枯らせて笑いたくなりました

また押入れから髪の長い女が見ている

きっとまたあいつなのだと恐怖と至福が

カリフォルニアになっている私の部屋に吹き抜けていった

夜明けが来る前に抱きかかえて眠ってやろうと思う

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