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肉塊奇譚

どぶ川のきらめきが僕にとって唯一綺麗な想い出でした。

痣爆弾 

貴女がより魅力的になっていた夜

釣合わない私の顔を便所の鏡で見た夜

輝いていた貴女の邪魔をしたくはないのです

ひっそりとビルの陰で暮らすのが私には似合う

総てを諦めれば私も貴女も幸せなのです

あぁ、自分につく嘘が上手になったなと瞼を閉じます

夢の中では貴女がやはり輝いていました

夢と現実の差は何か?

それは私も輝いていたという事です

貴女を汚してごめんなさい

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2012/07/26 Thu. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

蛾の夢 

昨日の早朝から部屋を蛾人間が飛び回っている

撒き散らされた燐粉で脳味噌が腐っていくのがわかる

私のするべき事は何なのか?するべき事があるのだろう?

それすら曖昧になってしまっているのは何故なのだ?

可笑しく成っていく私を見ながら

蛾人間が笑っている

蛾人間が嘲っている

蛾人間が見つめている

蛾人間が羽ばたいている

蛾人間が止まっている

私の背中にへばり付いて離れないのは蛾人間の卵です

もうすぐ私は毛虫に喰われて居なくなってしまいます

その前にあの娘に会いたい

可笑しくなってしまう前にあの娘に会いたい

毛虫が繭になり産まれてくるのは誰の子でしょうか?

蛾の子だろうか?蝶の子だろうか?私の子だろうか?

そんな問いかけを空中に投げても蛾人間は拾ってくれず

ただ、薄ら笑いで宙返りを繰り返しているのだった

2012/07/23 Mon. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

雑音フェティッシュ 

脳髄に踏み切りのカンカン音が響き渡り

ビルの谷間の一休みも出来ないのかと辟易とします

カラスがカァカァと空中で旋回を繰り返し

隣の部屋の押さえられないFコードが響き

ピーポーピーポーと救急車がお迎えにあがった時

私は貴女の帽子をそっと被りました

音が聞こえない世界へ早く行ければいいのになと

貴女の微笑む顔がノイズに塗れて

あぁ、世界はこんなにも綺麗なんだなとほくそ笑むのでした

2012/07/11 Wed. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

触られたくないわ 

10年以上前の一言が今の貴女から発せられます

三つ子の魂は百までというのなら私の魂は必要ないと

頭蓋に響き渡る残響にも勝てそうにありません

弱き私の前に気持ち悪き私なのだなと

目の前に転がった死体は膨れて気持ち悪くなるのです

死体が気持ち悪くなるのなら魂は浄化されるのか?

そんな杞憂を前に睡眠薬の効き目が切れてきました

今日も一日を嫌な気持ちで嫌な人間として過ごすのだ

あぁ、今日も明日も明後日も太陽も月も出なければいいのにと

戯言は脳味噌の中で貴女の言葉と交わりながら響き渡り

まだ見ぬ遠くの地への憧れをどんどんと強くしていくのでした

2012/07/07 Sat. 00:00 | trackback: 0 | comment: 0edit