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パプリコーン

私はあの日の恥丘に帰りたいとセンズリを繰り返しています
そうでもしないと気も保っていられないのです
恥丘は黒かった
夜の闇だった
ふかふかのベッドだった
貴女は気づいていた
消え去りたいと願えば四肢の消えていく体なら
不満足でも満足の行く生活を送れるのに
夢の中では貴女が微笑む
いつも以上に貴女で、いつも異常の私です
起きればすべてを忘れてしまう夢なのに
貴女のことだけはずっと忘れずに廃人の囀りが止まらずに
虚空に何度も訪ねているんです
夢に侵食してくる貴女はパプリカを食べましたか?と
見えざるピンクの貴女を抱きしめる夜を、
ここに、ここに抱いているのです
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