嘘の遺稿
コペルニクスになるのだと思っていた僕は
空を見ることもせずに文学を読み漁っていましたが
よくよく考えれば僕は明き盲なので
一文字も太宰治の気持ちは解らなかったし
一文字も太宰治にはなれなかったのですが
きっと彼も僕みたいに死んだのだと思います
だってずっと僕には川のせせらぎが聞こえている
泥棒かささぎが僕の死体を啄んでいるので
「僕は誰と同じ味がするかい」と尋ねれば
「貴方は腐った女の味がする」と言われたので
間違いなく僕は太宰治なのです
だから自殺してもいいし
カルモチンに頼ってもいいし
ヒロポン中毒になってもいい
そうしてお星様になればきっとコペルニクスにもなれると
僕は脳味噌をスポンジにしながら考えているのです
貴女の事なんて、惜しくないから、僕は太宰になります
グッド・バイ、グッド・バイ
空を見ることもせずに文学を読み漁っていましたが
よくよく考えれば僕は明き盲なので
一文字も太宰治の気持ちは解らなかったし
一文字も太宰治にはなれなかったのですが
きっと彼も僕みたいに死んだのだと思います
だってずっと僕には川のせせらぎが聞こえている
泥棒かささぎが僕の死体を啄んでいるので
「僕は誰と同じ味がするかい」と尋ねれば
「貴方は腐った女の味がする」と言われたので
間違いなく僕は太宰治なのです
だから自殺してもいいし
カルモチンに頼ってもいいし
ヒロポン中毒になってもいい
そうしてお星様になればきっとコペルニクスにもなれると
僕は脳味噌をスポンジにしながら考えているのです
貴女の事なんて、惜しくないから、僕は太宰になります
グッド・バイ、グッド・バイ
スポンサーサイト