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肉塊奇譚

どぶ川のきらめきが僕にとって唯一綺麗な想い出でした。

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蛞蝓のスラング  

僕の言葉は蛞蝓になった
僕はそれをすっかり忘れて色んな人に話しかけたけど
言葉はペタペタ張り付いて勿論のこと
皆、嫌な顔をしていたし中には顔が蝦蟇の人もいた
あの娘がくれた塩むすびもそういう意味なのだな
ロイコクロリディウムの眼差しで全てを見た
私は滑空して来た鳥に食われ空へ、いい人生だった
次は支那竹に生まれ変わりたいと思う
2017/02/03 Fri. 14:06 | trackback: 0 | comment: 0edit

失語症 

言葉が覚束ない夜は夜が広がっていくのを見る
月がまた孕んで、日を跨げば堕ろしてしまっている
そんな毎日が嫌なのに電車が嫌なのに雑踏が嫌なのに
僕は毎日外に出ないと暮らしていけない体になってしまったのだ
蛾がひらひら、小蠅がブンブン、僕はフラフラ
お薬が欲しくして僕は強盗をします
自ら自らを奪い自らの薬を飲んで僕は僕でなくなって
セミの声が聞こえる電車の中で電車のポールに頭突きを繰り返しました
そう、狂うべきは私であなた達は狂うべきではないのです
だから安心してください、僕はあばばばばばになります
2016/12/15 Thu. 01:46 | trackback: 0 | comment: 0edit

一日、部屋にいた日 

快速急行通過電車のパンチみたいな風が吹いて
私は轢断されてしまうのかと思い身構えたのに
雨を降らしそうな雲は青空の向こうにある
私は窓を開けた部屋で一人雨の空を想像している
空が泣いてるのか、僕が泣いているのか?
次第に大きな口を開いた青空は口を閉ざして夜が来た
口の中にはたくさんのお星さまとたくさんのお月さまが
私は今日はいなくなるべき日なんだなと思い錠剤を3つ、飲みました
今日はいい日だったと言い聞かせてはいるんです
だけど今日がいい日だったと思えるのかはわからないまま
この夢が今日なら、いい日だったと言えるのになと
次第に暗くなっていく意識の中で布団をそっと掛けなおして今日はお終い
また、いい日が来るといいな
2016/09/29 Thu. 20:30 | trackback: 0 | comment: 0edit

音楽は死なない 

ロックンロールが自殺した
遺書にはただ一言「Am7」と書いてあった
あの気狂いはきっと嗚咽を漏らすだろう
だけど私はコーヒーを飲みながら
フォークソングを聞いている
私はまだまだ死ぬことはないだろう
2016/06/25 Sat. 07:25 | trackback: 0 | comment: 0edit

一網打尽の心 

私の脳に巣食っている蟻の巣に
小便をぶちまけてニタニタと笑っている子供よ
大きくなったら小さくなってもっと大きくなりなさい
南京錠のかかった牢獄で私は子供を
如何に苦しめて殺すかだけを考えているんだ
殺すなら大きくて小さくて大きい方が良いのです
だって食べる所が多くて少なくて多いから
来週、僕は風船になり子供の所へ飛んでいきます
だから折り紙で手裏剣をたくさん作っていた子供の僕と
一緒に折り紙でカエルもたくさん折っておいてください
お土産にバウムクーヘンを買っていきます、お楽しみに
2016/04/16 Sat. 11:57 | trackback: 0 | comment: 0edit

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